メルセデス・ベンツE300 試乗レポート(1/2)
- 筆者: 石川 真禧照
- カメラマン:小宮岩男
新型Eクラスに、待望の右ハンドル「E300」が追加
新型Eクラスは当初、今年の秋に日本への導入を考えていたという。
しかし、リーマンショックにはじまる販売不振のおかげで、それを盛り返すために早期導入を実施した。そこで5月の販売時はE350とE550だけ。それも左ハンドルのみの設定だったのだ。しかし、ユーザーは左ハンドルよりも右ハンドルのEクラスを待ったのだ。
もはや、メルセデス・ベンツは輸入車の象徴である左ハンドルにはステータスがなく、国産車と同じように右ハンドルで乗るユーザーが多くなっていたのだ。
Eクラスのデビューから3ヵ月を経て、ようやく右ハンドルのE300も加わった。
E300は、E300/E300アバンギャルドともに右ハンドルのみの設定になっている。車両価格はE300が730万円、アバンギャルドは780万円。主に装備の差だが、乗り心地を含めてお買い得なのは、E300のほう。
そこで、さっそく右ハンドルのE300に試乗した。
旧型よりもエッジを生かしたボディデザインと、角ばった独立4灯式ヘッドライトが精悍になったEクラスだが、ボディサイズも全長で20mm、全幅35mm、ホイールベースは20mm大きくなっている。
このボディ大型化の目的は、走行安定性の向上と室内空間の拡大だった。
右ハンドルのEクラスに乗りこむ。フロントシートは、オプションのマルチコントロールシートバック+シートベンチレーターを備えていたが、体のホールドもよくロングドライブにも疲れにくい形状だ。
とくに、シートクーラーは夏の暑いときに有効だ。Aピラーの死角も少なく、天井やフロントウィンドウの圧迫感がないのは、左ハンドル車と同じ。
ただし、左右のドアミラーにエアコン吹き出し口のルーバーが光るのは左ハンドル仕様と同じで、若干気になる。
リアシートは座面後端がやや沈みこみ、背もたれも寝かせ気味の姿勢。レッグスペース、ヘッドスペースともに広くなった。トランクは、エアサスのE550は手前左にエアポンプの張り出しがあるが、このE300とE350はそれがなく、ゴルフバックが横置きできるのが特徴だ。
さらに、このクラスの高級車にもかかわらず、リアシートの背もたれは6対4の分割可倒で室内と一体になるのもイザというときに便利だ。
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