マセラティ クアトロポルテGT S 試乗レポート/石川真禧照(2/2)

マセラティ クアトロポルテGT S 試乗レポート/石川真禧照
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フルアクセルで仰け反るような加速力と、まさに高級車と呼べる室内空間

マセラティ クアトロポルテGT S

クアトロポルテに搭載されるパワーユニットは、新開発の自社製V8 3.8リッター(530ps/710Nm)がクアトロポルテGT Sに。そして、7月にはやはり自社製のV6 3リッター(410ps/550Nm)のクアトロポルテSとSQ4が加わった。

価格は、クアトロポルテGT Sが1,690万円、V6のSが1,195万円、マセラティ史上初の4WDであるSQ4は1,295万円と発表されている。

今回、試乗したのはV8の「クアトロポルテGT S」だ。

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GT Sに搭載されている8速ATは、フロアのセレクターとコラムから生えているパドルレバーで変速を行う。この8速ATは、「オートノーマル」「オートスポーツ」「マニュアルノーマル」「マニュアルスポーツ」「効率重視」と5つのモードから選択できる。

「スポーツモード」にすると、2ドアの「グランツーリスモ」でおなじみの“バク音”走行ができる。これらのスイッチはセンターコンソール、シフトレバーの左に並んでいる。

Dレンジ、すべてノーマルモードで走り出すが、それでもスタートからのダッシュはマセラティスポーツの名に恥じないものだ。

マセラティ クアトロポルテGT S

信号からスタートし、気が付けば先頭に立っているだけでなく後続車がいつの間にかルームミラーのなかで小さくなっているほど、意識せずに速い。そして、室内はV8エンジンの音も振動もなく、まさに高級車と呼べる室内空間だ。

100km/h巡航はDレンジで1,500回転だが、これが1,800回転を過ぎたあたりから仰け反るような加速を見せてくれる。

一度フルアクセルを試みたら、0~100km/hで5秒を切った。これは速い!これがテストコースならば、そのまま踏み続ければ300km/hオーバーのMAXスピードに達するハズだ。

マセラティ クアトロポルテGT S
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大きくなった車体のおかげで室内は広い。

フロント、リアともに大人4名が快適に過ごせる広さだ。トランクスペースも奥行1,140mm、左右幅1,000~1,200mmと広い。しかも、リアシートの背もたれが6対4で可倒するなど、実用性もきちんと考えられている。

クアトロポルテが「本当の高級車になったのだなぁ」と実感したのは、長時間のアイドリングをしていた時だ。エンジン冷却のファンの音がしないのだ。これは長年、ラテン系のクルマを乗り継いできたボクにとっては衝撃的だった。

唯一、不満だったのはパワーアシストのステアリング操舵。低速から高速に至るまで重いのだ。コーナリングを楽しもうとすれば、かなり気合を入れなければならないだろう。

隣に美女を乗せているときも、軽快に会話をこなしながらもハンドル操作には力を入れなければならない。唯一、これだけはマセラティの性格には合っておらず、今後の改善を期待したい。

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石川 真禧照
筆者石川 真禧照

1947年東京都生まれ。1970年日刊自動車新聞社入社。翌年同社退社後、フリーの自動車評論家となる。1982年「I.W.OFFICE」を設立し、自動車を中心としたメディア活動を開始。「自動車生活探検家」として、『GORO』『DIME』(小学館)、『HOT DOG PRESS』(講談社)、『カーセンサー』(リクルート)など多数のメディアで活躍、現在に至る。日本モータースポーツ記者会会員。日本自動車ジャーナリスト協会副会長。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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