ギブリがレベル2の運転支援システムを搭載! マセラティ 新型ギブリ MY18 ジャパンプレミア発表会レポート

  • 筆者: 松田 タクヤ
  • カメラマン:松田 タクヤ

マセラティがベストセラーモデル ”ギブリ”を刷新!

マセラティは、1914年にイタリアのボローニャで創業し、スポーツカーでありながら極めてラグジュアリー性の高いモデルラインナップを展開する、世界でも有数のラグジュアリー・スポーツカー・ブランドということが主な特徴だ。

そんなマセラティが大躍進をするキッカケとなった、4ドアスポーツセダンの”ギブリ”。2013年の登場以降、全世界で7万台というマセラティ史上最高の販売台数を記録したギブリが、約5年の歳月を経て大幅なマイナーチェンジを施した。

ジャパンプレミアとなった2017年11月7日、新型ギブリの発表は都内ホテルの会場で行われた。

マセラティとしては初となる電動パワーステアリングを搭載したことで、レベル2の運転支援システムを実現し、大幅な技術革新をもたらした新型ギブリのジャパンプレミア発表会をレポートする。

伝統とテクノロジーが綴る宝珠のV8! マセラティ グラントゥーリズモ/グランカブリオ ジャパンプレミアレポート

>>新型ギブリ ジャパンプレミア発表会の画像を見る!【写真154枚】

ギブリは私が知る中で、世界で最も美しいスポーツセダンだ!

『ギブリは、マセラティの全世界販売台数の三分の一を構成する非常に重要なモデルです。その”ギブリ”を、私共はより魅力的なクルマへと進化させるべく大幅なアップデートをしました。そして、ここ日本で皆さんに披露できることをたいへん嬉しく思います。

今回、2018年モデルとして発表したギブリは、「グランルッソ/グランスポーツ」の2種類のトリムタイプを新しく用意しました。

2013年にギブリを発表した時には、「これ以上美しいデザインを持ったクルマを作るのは無理なのではないか」と思いましたが、今回発表したギブリではそれを凌駕しています。

より美しくなったエクステリア以外にも、410馬力から430馬力へとアップデートしたエンジン、そしてレベル2の運転支援システムADAS(エーダス)を搭載したことなど、多くの魅力があります。

エクステリアやインテリアのデザイン、革新的な技術、そしてマセラティらしい官能的なドライビング体験ができる、”世界で最も美しいスポーツセダン"をわたしたちはローンチします」と、マセラティジャパン代表のグイド・ジョバネッリ氏はコメントした。

全てにおいて最高の体験を提供する、新型ギブリ

『マセラティ ギブリとして3世代目となるこのモデルは、3世代目にして初めて4ドアを採用したモデルでもあります。しかしながら、元々ギブリがもつスポーツクーペというコンセプトは変わっておりません。

50:50を実現した重量配分により、バランスに優れたスポーツ走行を味わっていただけるギブリは、機械式LSDやマセラティ独自のスカイフックサスペンション、そしてダブルウィッシュボーンとマルチリンクのサスペンションを採用することにより、卓越したハンドリングを味わっていただけます。

8速ATのトランスミッションは共通ですが、リアホイールドライブとオールホイールドライブが選択でき、オーナー様の好みに合わせた駆動方式が選択できるのも新型ギブリの特徴のひとつです。

新型ギブリには従来と同じくディーゼルとガソリンエンジンが搭載されています。350馬力と430馬力を発生するガソリンエンジンのうち、430馬力を発生するエンジンは前モデルより20馬力のアップグレードを実現しました。

そして、いずれのモデルにもマセラティならではの独特なエンジンサウンドを提供しております。

スタイル・パフォーマンス・エクスクルーシビティ。その全てで最高の体験をしていただける新型ギブリを、より多くの日本のオーナー様に感じていただきたいと思っております』と語ったのは、マセラティジャパン・PRディレクターの野村氏。

2018年モデルは、レヴァンテ/クアトロポルテ/グラントゥーリズモも改良

2018年モデルのマセラティラインナップでは、ギブリ以外のモデルにもマイナーチェンジが実施される。

マセラティ初のSUVであるレヴァンテには、従来まで左ハンドルのみの設定であったガソリンエンジンモデルに右ハンドル仕様が導入される。

そして、ギブリと同様の先進運転支援システムADASを採用し、オンロード・オフロードの両方で快適かつ安全なドライビングが約束される。

クアトロポルテには、アダプティブフルLEDヘッドライトを採用。ギブリと同様の430馬力を発生する3.0リッターV6エンジンが搭載されるほか、車両総合制御システムIVCもより高度な制御が可能となった。

強烈な加速と288km/hの最高速度を誇り、マセラティのフラッグシップモデルに相応しい驚異的なパフォーマンスが体験できる。

グラントゥーリズモ/グランカブリオの2018年モデルは、2017年10月12日に千葉県の成田空港でジャパンプレミアを行ったばかりだが、ここで改めて簡単に説明したい。

デザインが大幅に刷新されたエクステリアにより、空気抵抗値を0.35から0.33へ改善。今や希少となった自然吸気のV8エンジンは460PS、520Nmを発生し、マセラティ特有の息を呑むようなエンジンサウンドが奏でられる。

マセラティの独創的な世界観と走りへの情熱が具現化された、最先端のラグジュアリー・スポーツクーペとなった。

マセラティオーナーだけが手にすることができるブルガリは、世界限定250個

今回の発表会では、マセラティとブルガリのパートナーシップを象徴する、2つの新しい「オクト レトロ マセラティ」が全世界250個限定で販売されることがアナウンスされた。

マセラティ・カーラインナップのトリム・オプションであるグランルッソ/グランスポーツを表現した、それぞれの「オクト レトロ マセラティ」は、2017年内のみマセラティ・ディーラーで先行して販売され、2018年にはブルガリのブティックでも展示されるとのことだ。

オクト レトロ マセラティ グランルッソ(ゴールド色のモデル)の価格は消費税抜き344万円、オクト レトロ マセラティ グランスポーツ(ブラック色のモデル)の消費税抜価格は132万円。

自動車業界のひとつの”ベンチマーク”となるマセラティ・ラインナップ

マセラティの創り出すスタイル、技術、そして特徴的な独自性はこれからも多くの人々を魅了し、自動車業界のひとつのベンチマークとして存在していくに違いない。

2018年モデルのマセラティ・ラインナップは、卓越した技術と厳選された素材、そしてそれを余すことなく表現するエンジニアリングにより、いままでにないほどのパーフェクトなモデルラインナップとなった。

エレガンスなイタリアの美学と高度な技術をもって、マセラティはこれからもハイパフォーマンスでラグジュアリーなクルマを造り続けていくことだろう。

[Text/Photo:松田 タクヤ(オートックワン編集部)]

主要スペック

マセラティ ギブリの主要スペック
グレードギブリ ディーゼルギブリギブリSギブリS Q4

駆動方式

2WD

2WD

2WD

4WD

トランスミッション

ZF8速AT

ZF8速AT

ZF8速AT

ZF8速AT

価格(税込)

9,530,000円

9,350,000円

10,930,000円

11,760,000円

全長

4,985mm

4,985mm

4,985mm

4,985mm

全幅(車幅)

1,945mm

1,945mm

1,945mm

1,945mm

全高(車高)

1,485mm

1,485mm

1,485mm

1,485mm

ホイールベース

3,000mm

3,000mm

3,000mm

3,000mm

乗車定員

5人

5人

5人

5人

車両重量(車重)

2,100kg

1,980kg

1,980kg

2,060kg

エンジン

60°V型6気筒

60°V型6気筒

60°V型6気筒

60°V型6気筒

排気量

2,987cc

2,979cc

2,979cc

2,979cc

エンジン最高出力

275PS/4,000rpm

350PS/5,500rpm

430PS/5,750rpm

430PS/5,750rpm

エンジン最大トルク

600N・m/2,000rpm

500N・m/4,500rpm

580N・m/2,250rpm~

580N・m/2,250rpm~

燃料

ディーゼル

ガソリン

ガソリン

ガソリン

最高速度

291km/h

291km/h

286km/h

286km/h

0-100km/h加速

6.3秒

5.5秒

4.9秒

4.7秒

燃料消費率(複合)

5.9(L/100km)

8.9(L/100km)

9.6(L/100km)

9.7(L/100km)

マセラティの関連コンテンツ

>>マセラティ、ギブリ 2018年モデルを発表…グランルッソとグランスポーツのトリムオプションを設定

>>伝統とテクノロジーが綴る宝珠のV8! マセラティ グラントゥーリズモ/グランカブリオ ジャパンプレミアレポート

>>マセラティ、新型グラントゥーリズモ/グランカブリオを発売…価格は1890万円から

マセラティ/ギブリ
マセラティ ギブリカタログを見る
新車価格:
1,198万円2,048万円
中古価格:
228万円1,661.1万円
マセラティ/レヴァンテ
マセラティ レヴァンテカタログを見る
新車価格:
1,318万円2,349万円
中古価格:
322.6万円2,392万円

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

筆者松田 タクヤ
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

新車・中古車を検討の方へ

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

マセラティ ギブリの最新自動車ニュース/記事

マセラティのカタログ情報 マセラティ ギブリのカタログ情報 マセラティの中古車検索 マセラティ ギブリの中古車検索 マセラティの記事一覧 マセラティ ギブリの記事一覧 マセラティのニュース一覧 マセラティ ギブリのニュース一覧

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる