【解説】レクサス NX300h[ハイブリッド]/NX200t[ターボ] 新型車解説/渡辺陽一郎(1/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂幸正
RXよりもひと回りコンパクトなSUVへと仕上げられた「レクサス NX」
最近は日本でもSUVがちょっとしたブームになっている。
売れ筋ジャンルは依然として新車販売台数の40%以上を占める軽自動車とコンパクトカーだが、販売ランキングの中堅には「ヴェゼル」「ハリアー」「エクストレイル」などが名を連ねている。3ナンバー車に限ればSUVの人気はかなり高い。
この市場動向を背景に注目を集めそうなのが、2014年7月29日に発売された「レクサス NX」だ。NXはミドルサイズの上級SUVに位置付けられる。
レクサスブランドでは2009年にSUVの「RX」を発売しているが、NXはRXよりもひとまわり小さい。
NXの全長は4,630mm、全幅は1,845mmと、RXに比べて140mm短く40mm狭い。NXはホイールベース(前輪と後輪の間隔)も2,660mmと、RXよりも80mm短く抑えられた。
NXの全幅1,845mmは日本の道路環境に適したサイズとはいえないが、北米指向の大柄な車種が多い中では小さな部類に属する。
NXの外観は今日のレクサス車のコンセプトを受け継ぎ、フロントマスクにスピンドルグリルを採用して精悍なイメージに仕上げた。サイドウィンドウの下端を後ろに向けて大きく持ち上げ、ボディ後端のピラー(柱)も鋭角的だ。
斜め後方や真後ろの視界を確保する上では不利な形状だが、外観に躍動感を持たせている。セダンでいえば「レクサス IS」を連想させるデザインだ。
内装を見ると、インパネの形状が立体的で、このあたりもISに似ている。シートは人間工学に基づいて開発され、ホールド性を高めた。
プラットフォームは「トヨタ ハリアー」と共通
メカニズムはどうだろう。NXの駆動方式は、FF(前輪駆動)の2WDと4WDを設定。
プラットフォームは基本的にはハリアーと共通だ。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)の数値も等しい。サスペンション形式も同様で、フロント側がストラット、リア側はダブルウイッシュボーンによる4輪独立懸架になる。
もっとも、このプラットフォームを最初に採用したのは、2005年に登場した現行「トヨタ RAV4」であった。
床の高さに応じて3種類に発展させ、フラットフロア構造の高床タイプがエスティマやヴェルファイア&アルファード、中床はRAV4/ヴァンガード(販売終了)/ハリアー、低床タイプはプリウスやオーリスに使われている。同じプラットフォームを幅広い車種に採用しており、開発と生産の効率を高めている。
そして採用車種の設計が新しくなるほど進化しているから、プラットフォームの素性にこだわってもあまり意味はない。
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