ミシュラン 新スタッドレスタイヤ「MICHELIN X-ICE3+」を発表 ~新コンパウンド「Mチップ」を採用し、氷上性能がアップ~
- 筆者: オートックワン 編集部
- カメラマン:オートックワン編集部
日本の環境を分析し生まれたスタッドレスタイヤ
1982年に日本初となるスタッドレスタイヤを発売してから、今年で35年を迎えるミシュラン(日本ミシュランタイヤ)は、6月26日、新スタッドレスタイヤ「MICHELIN X-ICE3+(ミシュラン エックスアイス スリープラス)」を発表した。
フランスのタイヤメーカーの為、開発はフランスで行われ、主に輸入車向けのタイヤと思われがちな同社だが、実は、日本マーケット向けの製品開発は、日本の環境を分析することが一番との考えのもと、テストは北海道の士別で、研究開発センターは群馬県太田市に構えている。
新コンパウンドの「Mチップ」を採用
今回発表されたMICHELIN X-ICE3+は、これまで展開してきた「X-ICE3」の総合性能を維持しながら氷上性能(アイスブレーキ性能)を引き上げることをメインに開発された新製品。
トレッドパターンは、「X-ICE3」とほぼ同じで共通技術も多いが、「X-ICE3+」では新コンパウンドの「Mチップ」を採用している。人体や環境に悪影響をもたらす成分は使用されておらず、自然界に存在し、化粧品やサプリ等でも使用されているという(詳細は企業秘密)。このMチップは、タイヤの摩耗が進むにつれ溶け出し、タイヤ表面に無数の穴が出現。この穴が氷の表面にある水分を除去し、氷への密着を促す仕組みとなっている。
さらに、タイヤの摩耗が進んでも、常に表面の穴が再生されるため、氷上性能(アイスブレーキ性能)が長期にわたって性能維持が可能。走りにくい雪道やシャーベット状の路面での雪上性能、さらに非降雪時での高速安定性や静粛性といったミシュランがタイヤに求めるトータルバランス性能を妥協することなく実現しつつ、従来品のX-ICE3と比較して、新品時で4.5%、摩耗時で11.5%氷上性能(アイスブレーキ性能)を改善している。
また、効果的な除水や強力なグリップを実現する「トリプル・エフェクト・ブロック」、広い接地面を確保しながら接地面圧を路面に均等にかける「マックスタッチ」、サイプの向きを縦・横・斜めと変化させて多方向にエッジ効果を発揮する「バリアブルアングルサイプ」等、従来技術も継承し、高い総合性能を実現している。
新スタッドレスタイヤ「MICHELIN X-ICE3+」の発売は、2017年8月1日より。販売価格はオープンで、ラインアップは15~18インチの全15サイズが用意される。
関連ニュース
この記事にコメントする