BRP Can-Am Spyder ロードスター 新型車速報

マリンジェット・スノーモービルなどを販売するBRPジャパンは、三輪モーターサイクルの「Can-Am（カンナム）Spyder ロードスター」を、2013年11月から日本市場で販売開始すると発表した。

BRPジャパンはカナダのグローバル企業、ボンバルディア・レクレーショナルプロダクツ（BRP社）の100％子会社の日本法人。

BRP社は1942年に設立と古い歴史を持っており、スノーモービル、雪上車、ウォータクラフト、ATV（バギー）などパワースポーツ・ビークルの製造から販売までを、世界105カ国において展開している。

今回発表された「Can-Am Spyder ロードスター」は、2007年に初めて北米で発売して成功を収めた後、「普通自動車免許で運転でき、かつツーリングが盛んな日本はSpyderにとって北米以外で最大のマーケットになると確信している」（BRP海外事業部長・副社長 クリス・ドーソン）という期待を込めて、日本へと導入された。

前二輪・後一輪構造のCan-Am Spyderロードスターは、前述の通り日本では二輪の免許は必要無く、普通自動車免許で運転することが出来る。もちろん二輪車と異なり、停止しても転ぶ危険性はない。

エンジンはRotax製1330 ACE 直列3気筒エンジンを搭載、トランスミッションは6速マニュアルと6速セミオートマチックの2種類で、いづれもリバース（後退）ギアが付いている。ちなみに、セミオートマの場合にはオートマ限定免許で運転することが出来る。

四輪、二輪とも異なる点として、アクセルは二輪バイクと同様にグリップで操作するが、ブレーキはフットブレーキのみ。そして、コーナリングを曲がる際には車体を倒す必要は無く、曲がりたい方向のハンドルを身体に引き寄せるように切って曲がっていくのが特徴的だ。

東京・赤坂のカナダ大使館で開かれた「Can-Am Spyderロードスター プレス発表会」には、俳優の中村トオルさんが特別ゲストとして登場した。

中村さんは、Can-Am Spyder ロードスターに先日初めて試乗し、その感想について「解放感と安心感の2つが両立する、何にも似ていない乗り物」と語り、特にコーナリングについては「回転軸にかなり近いところに自分が居る、全く新しい感覚」「あえて例えるなら、逞しい脚の馬を意のままに操ることが出来たかのような人馬一体感で本当に面白い」と表現した。

また、Can-Am Spyder ロードスターの後部席の下には乗員検知スイッチがあり、一人乗りと二人乗りでは重心位置が変わるためにVSS（ビークル・スタビリティ・システム＝ABS、SCS、TCS）もそれに合わせて制御を変化させている。

中村さんも試乗時に二人乗りを試したそうで、一人乗りと二人乗りの印象の違いについて「後ろに乗員が居ることを忘れてしまうくらい、（運転に）ネガティブな影響は全く無かった」と話し、「ただ残念なのは、運転している男性にしがみつきたい女性がいたとしても、（Can-Am Spyder ロードスターでは）そうする理由が全くない位後ろのシートが素晴らしい」と、二人乗車時における安定感の高さを語った。

中村さん曰く、「マッチョな男性に担がれているかのような安定感」というCan-Am Spyder ロードスター、その試乗記も、自動車評論家 岡本幸一郎氏の執筆で近日掲載予定ですのでお楽しみに！

Can-Am Spyder ロードスター モデルラインナップ

Spyder RT／1330 ACE／SM6（マニュアル）／1,984,500円（税込）

Spyder RT-S／1330 ACE／SE6（セミオートマ）／2,677,500円（税込）

Spyder RTリミテッド／1330 ACE／SE6（セミオートマ）／2,908,500円（税込）