レンジローバー イヴォーク 海外試乗レポート/河村康彦(1/3)
- 筆者: 河村 康彦
- カメラマン:ジャガー&ランドローバー・ジャパン
こ、これはカッコよすぎる!レンジローバー イヴォーク誕生
『LRX』の名で2008年デトロイト・モーターショーのブースを飾った1台のデザイン・スタディモデル。イヴォークはそのスタイリングを、忠実なまで再現したレンジローバーのブランニュー・モデルだ。
ただし、実は前出ショーモデルのネーミングは“ランドローバー・エクスペリメンタル”の略。そう、量産化にあたって敢えてよりプレミアム性の高い『レンジローバー』のブランド名を採用したのが、このモデルでもあるのだ。
それにしてもそんなイヴォークは、“オフローダー”としては例外的なまでのスピード感に富んだスタイリッシュさ。端的に言って、「とてもカッコ良い!」と感じる人がきっと多いに違いないのがこのモデルのルックスだ。
そもそも、悪路を走った際にも頭をぶつけないようにと、十二分な頭上スペースを得るべく高い全高を採るのが、オフローダー・パッケージングの定石というもの。イヴォークのカッコ良さはそんな旧来の常識をブチ破り、オフローダーの革命児とでも言うべき新鮮さが漂う事に由来をしているに違いない。
ちなみに、そんなこのモデルはレンジローバー・ブランドとしては最も多くの数をセールスするポピュラーな存在となるべく、価格にも大いに留意をしたというのも特徴。それゆえ、『クーペ』を名乗る3ドア・モデルと5ドア・モデルでは異なるルーフラインも、実は「同じパネルを用いながら傾斜のみを変えている」といった工夫が隠されている。
4気筒のみというエンジンのラインナップやパワーパックを横置きとしたFWDベースのシャシーを採用といったあたりも同様の事情からと推測出来る。ただし「今後6気筒エンジン搭載の可能性は無いのか?」という当方の問いに対しては、「今は答えられない・・・」なる含みのある言葉が返って来たものだが・・・。
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