韓国自動車事情／日下部保雄のコラム(1/2)

韓国自動車事情

最近のアジアの自動車状況と言えば、中国に注目が行く。

事実、今年開催された上海モーターショーでは不況の中、世界中のメーカーが出展した。日本を除いては・・・・。

私たち日本自動車ジャーナリスト協会（AJAJ）でも上海モーターショーのプレスツアーを組んだが、中国の発展ぶりとモーターショーの活況を目の当たりにして感慨深い感想をもったジャーナリストも少なくない。

ところで、近いが為に逆に行くチャンスがないのが「韓国」だ。

韓国は、現代自動車と言う世界の5指に入る自動車メーカーがあるにもかかわらず、日本のメディアはそれほど高い関心を持っていないのが実情だ。

実際、現代自動車は創立初期には三菱自動車の技術援助を受け、三菱車のコピーようなクルマが大半を占めていたが、現在はオリジナリティのあるクルマをたくさん生産している。

特に最近では、アッパーモデルでヒュンダイとはブランドを分けたジェネシス（言わばヒュンダイ版レクサス）が米国JDパワーの評価も高く、プレミアムブランドにも着々と足固めを行っているエネルギッシュなメーカーだ。

で、先日取材ではないが韓国に行ってきた。