セレナライダー/ステップワゴンモデューロX/ヴォクシーG’sを徹底比較 ~人気のミニバンをエアロパーツでドレスアップ~(1/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂幸正
人気のミニバンをエアロパーツでドレスアップ
今の国内販売では、ミニバンが重要な収入源だ。好調に売れるコンパクトカーや軽自動車は低価格だが、ミニバンは大半が200万円以上だから、メーカーや販売会社も力を入れる。
ただし今ではミニバンも売れ行きが二極分化して、売れ筋はスライドドアを備えた背の高い車種になる。1車種で幅広いユーザーをカバーする必要が生じて、バリエーションの充実に力を入れるようになった。
このような思惑もあって用意されたのが、エアロパーツなどを装着したスペシャルティなモデルだ。今回は日産 セレナライダー、ホンダ ステップワゴンモデューロX、トヨタ ヴォクシーZS G’sを比べたい。
この3車には、エアロパーツを備えた標準グレードも用意され、セレナハイウェイスター、ステップワゴンスパーダ、ヴォクシーZSがある。このスポーティ感覚をさらに高めたのが、セレナライダー、ステップワゴンモデューロX、ヴォクシーZS G’sと考えれば良いだろう。
新車と同様に販売店で購入できて車検にも対応しながら、さらにスペシャルティな感覚に仕上げた。
例えばセレナライダーなら、前後のバンパー、フロントグリル、アルミホイールなどがライダー専用のデザインに変わり、同じく専用のLEDフォグランプなども装着される。内装もシートの生地などを専用とした。
ミニバンにこのような仕様が設定された背景には、高価格車を大量に売りたい事情もあるが、ミニバンとエアロパーツの相性が良いことも挙げられる。
背の高いミニバンに大人しいフロントマスクを組み合わせると外観が実用重視の商用車風に見えるが、エアロパーツやメッキグリルを装着すると雰囲気が一変する。ミニバンはフロントマスクが上下に厚く、存在感が一気に強まるからだ。
若い頃にスポーティクーペなどに乗っていたクルマ好きのお父さんは、子育てに便利なミニバンを選択するとしても、趣味性を追求したい気持ちがあるだろう。そこを汲み取ったのがこれらの仕様だ。
またステップワゴンモデューロX、ヴォクシーZS G’sはサスペンションにもかなり変更を加えた。ミニバンだから硬い足まわりは適さないが、少し上質なショックアブソーバーを与えると、乗り心地をあまり損なわずに高重心のボディによる走行安定性の不利を改善できる。
ミニバンは価格競争が激しく、標準グレードでは足まわりなどにコストを費やしにくい。そこをカバーするのがこの3車種でもあるわけだ。
高重心のミニバンとエアロパーツを備えたボディは、理屈で考えれば不似合いだが意外に両立されている。
なお、標準グレードのセレナ/ステップワゴン/ヴォクシーの比較は、2016年9月27日に掲載しているので、実用性についてはこの記事を参照していただきたい。
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