ダイハツ 新型ムーヴ/ムーヴカスタム(2012年ビッグマイナーチェンジ) 新型車解説(1/3)

ダイハツ 新型ムーヴ/ムーヴカスタム(2012年ビッグマイナーチェンジ) 新型車解説
ダイハツ 新型ムーヴ(2012年マイナーチェンジモデル)MOVE「X SA」グレード ダイハツ 新型ムーヴ(2012年マイナーチェンジモデル)MOVE「X SA」グレード ダイハツ 新型ムーヴ(2012年マイナーチェンジモデル)MOVE「X SA」グレード ダイハツ 新型ムーヴ(2012年マイナーチェンジモデル)MOVE「L」グレード/フロントエクステリア ダイハツ 新型ムーヴ(2012年マイナーチェンジモデル)MOVE「L」グレード/リアエクステリア ダイハツ 新型ムーヴ(2012年マイナーチェンジモデル)MOVE「X SA」グレード ダイハツ 新型ムーヴ(2012年マイナーチェンジモデル) ダイハツ 新型ムーヴ(2012年マイナーチェンジモデル)レーザーレーダー ダイハツ 新型ムーヴ(2012年マイナーチェンジモデル)先行車発進お知らせ機能 ダイハツ 新型ムーヴ(2012年マイナーチェンジモデル)「スマートアシスト」イメージ ダイハツ 新型ムーヴ(2012年マイナーチェンジモデル)低速域衝突回避支援ブレーキ機能 画像ギャラリーはこちら

ワゴンRへ真っ向勝負を挑む新型ムーヴは、燃費・走行性能・安全性いずれも大幅に進化!

ダイハツ 新型ムーヴ(2012年マイナーチェンジモデル)MOVE「X SA」グレード

日本が勝負の舞台となる軽自動車。

中国や北米で数多く売るから日本は取り扱うだけで良いといった多くの普通車とは、取り組み方が根本的に異なる。

実用指向の軽自動車ではユーザーの使用目的、好み、選び方はあまりバラつかない。1人のユーザーが便利で魅力的だと感じれば、ほかの人達もほぼ同じ感想を持つ。だから、「ホンダ N BOX」のようにツボを押さえた軽自動車は一気に売れ行きを伸ばす。その半面、負けると辛く、大量のユーザーを失ってしまう。

2012年12月20日、「ダイハツ ムーヴ」が大規模なマイナーチェンジを行った。ムーヴは新型が登場してからちょうど2年を経ているので改良を加える時期ではあるものの、今回は通常のマイナーチェンジに比べて多岐に渡る変更が施されている。

背景には、厳しい軽自動車の事情がある。

2012年9月に登場した「スズキ ワゴンR」はリチウムイオン電池も併用し、JC08モード燃費は28.8km/Lと優秀。さらに11月には、ユニークな外観と上質な内装を特徴とする「ホンダ N ONE」も投入された。N ONEのJC08モード燃費は、マイナーチェンジ前のムーヴと等しい27km/Lで、販売も好調に推移している。

近年の新型軽に押される形でムーヴの売れ行きが厳しい状況になったこともあり、今回大幅な変更が施された。

新型ムーヴは「燃費」と「安全性」に注目!

ダイハツ 新型ムーヴ(2012年マイナーチェンジモデル)MOVE「L」グレード/フロントエクステリアダイハツ 新型ムーヴ(2012年マイナーチェンジモデル)MOVE「L」グレード/リアエクステリア

今回のムーヴマイナーチェンジにおいては、大きな注目点が2つある。

ひとつは、JC08モード燃費が「29km/L」に達したこと。ふたつめは、街中の低速域における衝突回避支援システム「スマートアシスト」を採用したことだ。

まず、新型ムーヴの燃費だが、この「29km/L」という値はノーマルエンジンを積んだ2WD仕様で達成されており、変更前に比べて「2km/L」上乗せされている。比率にすれば7%だがワゴンRの28.8km/Lを抜き、全高が1,550mm以上の背の高い軽自動車では最高峰の値となった。「サーモ(熱)マネジメント」と呼ばれている新採用の低燃費技術で、熱の処理を入念に行うことで燃焼効率を向上させた。

新機能としては「CVTサーモコントローラー」がある。CVT(無段変速式のAT)に使われるオイルは、エンジンオイルに比べると暖まるまでに時間を要する。冷えている間は 、回転する部分などがエンジンに高い負荷を与えてしまう。

そこで、エンジン冷却水の熱を利用してCVTのオイルを早期に暖め、最適な温度制御を行うことでエンジンの負荷を減らした。

ダイハツ 新型ムーヴカスタム(2012年マイナーチェンジモデル)MOVE CUSTOM XLimited/フロントイメージダイハツ 新型ムーヴカスタム(2012年マイナーチェンジモデル)MOVE CUSTOM XLimited/リアイメージ

CVTオイルの温度変化に基づき、燃料噴射や変速の仕方も統合的に制御される。CVTで使われるオイルも粘度を下げて抵抗を低減。最終減速比は従来の5.444から4.523にハイギヤード化され、エンジンの回転数を抑えている。

さらに、気筒ごとに点火タイミングをコントロールして燃焼状態を最適化。

エンジンルーム内への風の導入を工夫して、吸気の熱膨張を抑える工夫も施した。アイドリングストップも改善。従来型では時速7km以下になるとエンジンが停止したが、変更後は時速9km以下で作動するよう変更された。アイドリングが停止している時間を長引かせ、燃料消費量を節約する。

ボディスタイルでは、フロントマスクなどのデザイン変更に伴って空力特性が改善。

全高は従来型より15mm低い1,620mmになった。最低地上高は10mm下がって150mmだ。以上のように、CVTからエンジンまで熱の管理を徹底させ、さまざまな部分の抵抗を軽減。アイドリングストップも機能を高め、29km/LのJC08モード燃費を達成した。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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