アウディとBOSE、プレス向けスペシャルジャズライブを開催
- 筆者:
“東京はジャズの似合う街”なんて言われていることをご存知だろうか。
本場アメリカのニューオリンズやニューヨークはもちろん、フランスのパリなんかもそう。特にムードあるアーバンナイトを彩りたいのであれば、ジャズというブラックミュージックはまさに欠かせないエッセンスといったところだろう。
今宵、アウディとBOSEが自動車メディアへ向けて催したスペシャルジャズライブは、我々にとても素敵な夜をプレゼントしてくれたので、早速その様子をお伝えしていきたい。
ジャズはドライブのBGMとして流すほど好きな音楽なのだが、JAZZライブというものはこれが初体験となる筆者。正直そんなオシャレの極みともいうべき集いにアテンドされたことに、緊張と興奮からかいつしか会場前で背筋と襟を正す自分がいた。
ライブ会場となったのは、東京は原宿神宮前にあるお馴染みアウディフォーラム東京。
この場所といえば、普段我々報道陣もアウディの発表イベントなどで頻繁に足を運ぶ、アウディの“今”をお伝えする情報発信基地。今回ばかりは、いつものニューモデル発表の華やかさよりも、建物全体にどこかしっとりとした大人の雰囲気が漂っていた。
そして、2台のアウディ新型A6セダンの間に設けられた特設ステージで素敵なジャズを演奏してくれたのは、コンテンポラリージャズピアニストとして、多くのミュージシャンともコラボレーションされている宮野寛子さんと、同じく著名アーティストとの演奏活動も行っているベーシストの菰淵樹一郎さんのお二人。
曲は、フュージョン・ジャズの巨匠として知られるサックス奏者のグローヴァー・ワシントン・ジュニアのヒット曲「Just the Two of Us」をはじめ、ブラジリアンミュージックの代表格であるヴォサノバをジャズアレンジした全6曲を披露。
そして二人のセッションをサポートするのが、BOSEのサラウンドスピーカーだ。どこまでもクリアなピアノサウンドと、体の芯にまで響くウッドベースの重低音が会場を包み込んでくれる。美味しいシャンパンやオードブルも手伝ってか、一体感のある生演奏は実に気持ちが良い。
曲間のトークで宮野寛子さんは、「今夜、演奏前にBOSEを搭載したアウディのクルマに乗せてもらいましたが、クルマの中でのサラウンド体験は初めてで、普段行っているライブハウスよりも遥かに音が良いことに感動しました。ブルーノート東京でもかつてはすべてのスピーカーがBOSEで揃えていたという時があり、その当時の音の良さは今でもミュージシャン達の間で語り継がれています」と、BOSEに纏わるエピソードも添えてくれた。
元々は、アメリカへやってきたアフリカ系移民達の間で誕生したジャズ。ブルースが日本の演歌ならば、ジャズは日本の雅楽に相当するのであろうか。そのアコースティックなサウンドには、エレクトリカルサウンドでは決して味わえない、楽器そのものの素朴で美しい音色が凝縮されている。まるで草原や雲の上を歩いているかのような錯覚を覚えながら、贅沢で心地のよいスムーズ・ジャズを堪能することができた。
音楽というものは「音を楽しむ」と書くくらい、音の善し悪しでイメージが左右されてしまうもの。アウディとBOSEが贈る、そんな素敵なジャズ・ナイトは、本物の音で聞く音楽こそ“最高の贅沢”だということを改めて教えられた気がした。
(TEXT:吉澤憲治)
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