アウディ A5/S5 新車発表会速報
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最高のパフォーマンスで魅了するクーペ
アウディから新たなラインナップを飾る、A5及び、S5の誕生である。A4とA6の卓越したディテールを取り込んで誕生したA5(S5)は、アウディが11年振りに市場に送り出す2ドアフル4シータークーペだ。
その姿は、流麗な曲線美が織り成す「美」のフォルムに身を纏っており、エレガントでエモーショナルなクーペ・デザインを披露する。新しい次元のダイナミックな走りと、快適な乗り心地を瞬時に想像させてくれる佇まいを見せると同時に、アウディは我々に新たなデザイン・アイデンティティを提示したと話す。そこには「粋」の概念を盛り込んだ格好を表現したとしており、これについてアウディ・ジャパンのドミニク・ベッシュ社長は、「まさに、テーラー・メイドを纏ったオリンピック選手さながらの、完成された肉体美を印象付けるかの如く、アウディの心を匠にデザインした。」と、語った。
そもそもA5のルーツは、先のAudi80、Audi100クーペにあるとしており、28年間アウディが拘っているクワトロシステムの集大成を惜しげもなく投入している。しかし、そこからは一切の攻撃的なインパクトは感じられず、ただ単に「美しい」と、声と溜め息とが同時に漏れそうなくらい、優美な姿を披露している。
アウディA5は、新開発のフロントサスペンションをはじめ、ランニングギアも完全に新開発されたものを搭載。軽快なハンドリングと高いレベルの走行安全性を兼ね備えている。さらに動力は、V6 3.2L FSIエンジンを乗せ、よりダイナミックでスポーティな走りを提供する。一方S5は“S”という特別な称号を与えられているだけあり、V8 4.2L FSI(0-100km=5.1秒・最高速度250km/h)というハイパフォーマンス・エンジンを搭載。このエンジンは最新の6速ティプトロニックオートマチックトランスミッションを介して、最新のクワトロシステムと、スポーツチューンされたアルミニウム製高性能サスペンションにより、乗った瞬間にアドレナリンが大量分泌する位のインパクトを体感できるという。つまり両車ともに、FSIガソリン直噴技術を採用している為、性能を全く犠牲にすることなく燃費効率は約9%の向上を果たし、先進技術はもちろんの事、さらなる革新的新技術を採用した動力システムを搭載している。
また、インテリア装備に関しても“贅の極み”を伺うことができる。ブラックで統一された重厚で厳格なデザイン・キャビンの中には、デンマークの高級オーディオ・メーカーである“バング&オルフセン”による専用サウンドシステムを搭載しており、こちらも心地よいドライビング空間へと誘ってくれる。
価格に関しては、A5 3.2 クアトロが¥6,950,000。S5が¥8,610,000で用意されている。アウディはA5及びS5のターゲット層を、年収1500万円以上の成功者とし、尚且つ、今の人生をアクティブに送られている人としている。年間目標販売台数は700台とし、A5は今月3月8日(土)~9日(日)の2日間、全国のアウディ・ディーラーで発表記念フェアを開催する予定だ。一方S5は、来月4月の販売開始を予定しており、こちらも“S”ファンにとっては、待ち遠しい長い一ヶ月となりそうである。
アウディの新たな提案に、ますます目が離せなくなってきた。
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