アルファロメオ アルファ147 試乗レポート

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大ヒット車、アルファ147の2005年モデルが登場

フロントビューリアビュー

アルファロメオのコンパクトハッチバック147シリーズは2000年10月、イタリア本国で発売され、01年10月から日本でも販売が開始された。147はそのコンパクトなサイズと、スタイリッシュなデザインで、日本でもたちまちヒット車になった。01年の投入から約3年ちょっとで、13000台が登録されたのだ。

アルファロメオのシンボルである楯の形を模したグリルが目につくスタイルは、日本のユーザーにも親しまれている。もちろん動力性能もアルファの名に恥じないスポーツスピリットにあふれたものだった。

そのアルファ147がエクステリア、インテリアに大幅に手を加え、05年モデルとして登場した。今回、投入されたのは1.6Lエンジンのツインスパーク、5速マニュアルの右ハンドル。2.0Lのマニュアルミッションと、セレスピードの2グレード。5速MT車は左ハンドル、セレスピードは右ハンドルが組み合わされる。試乗は2Lのセレスピードだ。

ライトとグリルのイメージは、新しい159と同じコンセプトといえる

インテリアセカンドシート

日本での販売開始から4年目を迎えたのに古さを感じさせない147シリーズ。しかし、アルファはあえてこの147に手を加えてきた。

エクステリアは楯のグリルがこれまでよりも幅広く、低い位置になった。その左右には横長になったヘッドランプが並ぶ。このライトとグリルのイメージは、新しい159と同じコンセプトといえる。ボディ全長が長くなったがそれはこのグリルのデザインの関係だ。

バンパーとフェンダーの形状もよりシャープに変更された。バンパー下のエアダクトも大きくなり迫力が増した。 リアはテールランプがきれ長で、156シリーズに似たデザインになった。

インテリアはもっと変わっている。まずメーターが、これまでの立体的な3連式から平面的な4連メーターになった。これは個人的には旧型のほうがアルファらしかったと思う。 シート、内装素材はアルファテックスという人工皮革が標準仕様になったのが新しい。

ドライバーをレーサー気分にさせてく れる

エンジンタイヤ

エンジンは1.6L、2Lともに1気筒あたり点火プラグを2本装着するレーシングタイプ。とくに2Lは可変吸気制御を採用した。サスペンションはショックアブゾーバーやセッティングを変更し、コンフォートサスペンションと名付けられた。

2Lエンジン+セレスピードはシティモードで走る。シフトラグが年々改良され、スポーティになっている。加速は0→100km/h10秒台なのでスポーティさは体感できる。さらにマニュアルモードを使えば、スポーティ度はもっと高まる。ハンドルの奥に付くシフトスイッチは左がシフトダウン、右はシフトアップ。シフトのタイミングは早く、シフトダウン時のエンジン回転を合わせる動きも相変わらず。ドライバーをレーサー気分にさせてく れるのだ。

コンフォートサスはコーナーでのロールはやや大きめ。S字でのゆり戻しもある。乗り心地はよいが、147のイメージではない。

今年の147シリーズはやや乗り心地を重視

走り

アルファ147といえば、スポーツコンパクトハッチバックの雄。その熱い走りにファンが多い。だからこそ日本市場でも売れてきたのだ。

今回の147セレスピードに乗って感じたのは、そのアルファのスポーツスピリットは相変わらずだが、サスペンションのセッティングだけは、従来のアルファらしくない。妙に乗り心地にふったセッティングなのだ。

サスのセッティングというのは、これという正解はない。だから各自動車メーカーのエンジニアたちは試行錯誤している。

今年の147シリーズはやや乗り心地を重視している。見方を変えればこれまでとは異なる層のユーザーを獲得できるかもしれない。イタリア車というと、これまではマニアックな人たちを対象にしていた感があった。しかし今年の147シリーズはマイルド志向のハッチバックに仕上がっている。2Lセレスピード、右ハンドル仕様で313万9500円は2L輸入車のなかでは競争力がある。

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石川 真禧照
筆者石川 真禧照

1947年東京都生まれ。1970年日刊自動車新聞社入社。翌年同社退社後、フリーの自動車評論家となる。1982年「I.W.OFFICE」を設立し、自動車を中心としたメディア活動を開始。「自動車生活探検家」として、『GORO』『DIME』(小学館)、『HOT DOG PRESS』(講談社)、『カーセンサー』(リクルート)など多数のメディアで活躍、現在に至る。日本モータースポーツ記者会会員。日本自動車ジャーナリスト協会副会長。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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