[速攻試乗]美しいスタイル、そしてこのうえなく愉しい走り/アルファ ロメオ 4Cスパイダー 国内初試乗レポート(4/6)
- 筆者: 嶋田 智之
- カメラマン:和田清志・FCAジャパン
ソフトトップを収納しても最低限の荷室スペースは確保する
ちなみに標準のファブリック製ソフトトップは、取り外してクルクル巻き、専用のバッグに入れてトランクに収納できるタイプ。
軽2シータースポーツ「ホンダ S660」と似た仕組みだが、車幅がある分だけS660より取り外しにも装着にも手間取るところはあるものの、S660と違ってリアのトランクに収めても多少は余分に荷物を積み込むことができる。柔らかい旅行鞄で、せいぜい2人の1泊分程度といった感じだけど、このスペースがあるとないとでは大違い。これなら恋人を誘って小さな旅行に行くことぐらいならできる。
このスポーツカーはデートにだって、誘える
そんなふうに思ったのは、穏やかでエレガントな雰囲気から、もしかしたらサスペンションもクーペよりしなやかで当たりの柔らかいセットになって、乗り心地もマイルドになっているかもしれないと想像していたところがあったからだ。
僕はデビュー直後の4Cクーペのオートックワンの試乗記で「乗り心地がかなりハードコアなものに感じられて、とてもデートに使いたいとは思えない」というようなことも記している。
そのときの個体にも今回の試乗車にもオプションのスポーツキットが組み込まれ、つまりはスポーツサスペンション仕様になっていたわけだが、デートに使えるかどうかといえば、まぁ使えるだろう。
元々ハードながらもアシは良く動いてくれて、ロングを走っても疲れは意外や少なかったけれど、加えて助手席の恋人や奥方からストレートな苦情が出ない程度の快適性も手に入れている。
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