トヨタ 新型カローラアクシオ&カローラフィールダー ミニ試乗レポート/渡辺陽一郎(1/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:小林岳夫/オートックワン編集部
3月30日(月)、トヨタの5ナンバーワゴンとセダンである「カローラフィールダー」と「カローラアクシオ」が、新開発エンジンの搭載、デザイン面の強化、安全装備の向上などのマイナーチェンジを行った。
当日は、お台場 MEGA WEBにて発表会が行われたほか、同施設のライドワンにて安全装備の体験などミニ試乗も行われた。今回、気になるその内容を速攻で届けてくれるのは、お馴染み渡辺陽一郎さんだ!
存在感たっぷりのフロントマスク!
「けっこう凄い顔立ちになったなぁ。トヨタMIRAIみたいだね」と思ったのが、マイナーチェンジを受けた「トヨタ カローラアクシオ&カローラフィールダー」だ。詳細は2015年3月30日に掲載した「トヨタカローラアクシオ・フィールダー新型車解説」で述べているので、ここでは試乗した印象と、報道発表会で開発者に尋ねた内容について述べたい。
まずは顔立ちを大きく変えた理由を開発者に尋ねると、「従来型は、販売店とユーザーの双方から、顔立ちが大人しく存在感に欠けるという意見が多かった。そこでマイナーチェンジでは、バンパーを含んだフロントマスク、フェンダーを大幅に変えた。カローラフィールダーではリアゲートの形状も変更している」と言う。
クルマの造形は全体的なバランスで決まる。今回のマイナーチェンジでは、既存のカローラのボディにインパクトの強いフロントマスクを与えたから、大人しくデザインされたサイドビューとのバランスを少し欠いている。前側が重く見えてしまう。
なので賛否両論だとは思うが、今のセダンやワゴンは、昔と違って実用性よりも趣味性で選ばれる。移動手段としての機能を重視するなら、新車販売されるクルマの40%を占める軽自動車、あるいはコンパクトカーを買うだろう。だとすれば、セダンやワゴンにとって、デザインの個性や存在感も大切だ。従来型の「原点回帰」も分かるが、行き過ぎたところもあった。この修正を行い、なおかつ今のトヨタ車のテイストを持たせたのが、マイナーチェンジ後のフロントマスクになる。
ちなみにバンパー中央のブラックの部分が、すべてラジエターグリルの開口部にはならない。開発者によれば「空気抵抗が悪化する」とのことで、樹脂で塞がれる部分も多い。
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