マツダ 新型ロードスター(ND)試乗レポート/五味康隆(1/2)

  • 筆者:
  • カメラマン:マツダ株式会社
マツダ 新型ロードスター(ND)試乗レポート/五味康隆
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ひと足早く4代目(ND)マツダ ロードスターに試乗!

マツダ 新型「ロードスター」

4代目(ND)マツダ ロードスター。登場予定と囁かれている2015年春まで秒読み段階に入るとともに、その内容が徐々に明らかになってきた。今回判明したのは、スポーツカーにとって最も大切とも言える乗り味。

そう、ひと足早く試乗することができたのだ。

とは言っても、触れたのはプリプロモデルであり、本番仕様ではない。しかしタイミングから推測すれば、大きな変更を加えることが出来ないはずなので、9割方そのまま登場と見て間違いない。

原点回帰「ライトウェイトスポーツ」の追求

マツダ 新型「ロードスター」マツダ 新型「ロードスター」

すでにスタイルは昨年9月4日に明らかになっているのでおさらいだが、4代目(ND)の特徴は、原点回帰と表現できる「ライトウェイトスポーツ」の追求。ロードスターに限った話ではなく、世の中のモデルのほぼ全てが衝突安全と室内の広さを求めて大型化の進化を辿っている。そのなかで4代目(ND)は、ロードスターが世界で受け入れられた要素を改めて純度高く追求しなおしてきたわけだ。

細かく言えば、歴代モデルで最も短い3915mmの全長が特徴だが、ただ小さくなったわけではない。歴代モデル最大となる1730mmの全幅が備わるうえに、アッパーグリルが廃止されるほど低く抑えられたボンネットラインやフェンダーの盛り上がりデザインが備わり、その見た目は歴代モデル最大の力強さと存在感が示されている。言うなれば、運動性能や見た目のカッコ良さは高めつつ、扱い易くしてきた。さらなる特徴は軽量化。トランクやフロントフェンダーそしてボンネットをアルミで造るなど徹底して軽さを追求。結果、1000kgまで車両重量を絞ることができた。それらの進化は、肉体改造に成功したアスリート的要素が強く、走りへの期待は自然と高まっていたわけだ。

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マツダ 新型「ロードスター」

歴代モデルで最小となる70mm後方に下げられたキャビンに身を委ねると『あ~、これこそロードスターだよね』と初代を思い出すタイト感を得ることができた。

このタイト感は、通常のクルマでは狭いとか窮屈などマイナス要素に直結しやすいが、シートを含めたコクピット全体の造りの良さの成せる技だろう。結果から言えば、そのキャビンの仕上がりのお陰で、走りを存分に楽しめたとも言える。

マツダ 新型「ロードスター」

それは身体にピタッとフィットしたアンダーウェアを来て運動する感覚に似ている。座った瞬間こそ身体をギュッと締め付けられて身が引き締まる感覚を得るが、走り出すと不思議と着ているというより身体と一体化する感覚があり心地よくなる。しかも身体への高い密着性により各種インフォメーションが鮮明。その結果、クルマの四隅にまで意識が行き届く感覚を手に出来るのだと直感。

四隅にまで意識が行き届く…このような性能はカタログにも乗せられなければ、数値ではかることすら出来ない感覚的なもの。しかし、マツダはロードスターを仕上げる上で、実走行テストにこだわり、この感覚的要素を煮詰めてきたのだろう。当日は、伊豆の修善寺にあるサイクルスポーツセンターを貸し切ってのテスト走行だが、スポーツカーにとっては手強い豪雨。そんな環境だったが、タイヤが若干滑る位のペースで走ろうが、一切の不安感がないばかりか、楽しさに包まれたのが素晴らしい。

マツダ 新型「ロードスター」

着座位置が2cm下げられているが、同時に28mmもボンネットが下げられ、水溜りは無いか?などの走行環境の把握がし易い。加えて、タイヤがあとどのくらいで滑るのか?前後のタイヤの状況は?クルマの姿勢は?などの車両状況の把握も前述した理由からし易い。それらは意識しなくても自然と直感的に把握できる感覚があり、大袈裟に聞こえるだろうが、スケルトンボディでボディ前端が道のどの辺りを通過しているとか、タイヤがどのように路面に接地しているとかを直に目で見ているような感覚さえある。

これらを生み出す要素に、意のままに動くシャーシレスポンスの良さと、重量マジックとの表現したい巧みな重量の使い方にあると判断した。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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