【現役GTレーサー試乗】レクサス NX 試乗レポート/伊藤 大輔 選手[LEXUS TEAM KeePer TOM’S](1/4)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:和田清志・LEXUS
7月29日に発売が開始され、すでに好調な売れ行きが報告されるレクサス NX。
同ブランド待望の小型SUVは、安定のハイブリッドモデル「NX 300h」に加え、「NX 200t」が注目の新開発ダウンサイジングターボ・2リッター直4直噴エンジンを搭載しているなどニュースも満載。さらに都会派SUVらしく、それぞれFFモデルとAWDを選択できる。この選択肢の多さを前に、どのモデルにすればよいのか購入を悩んでいる読者諸兄も多いのではないだろうか。
事実、広報部へのインタビューによれば、現在の受注状況で300hと200tがそれぞれ約半々、そしてその中でFFとAWDも約半々に分かれるという予想外の展開を見せているという。
それならここはひとつ、運転のプロに率直な感想を聴いてみようじゃないか!と目論んだ筆者。今回インプレッションをお願いすべくご登場願ったのは、LEXUS TEAM KeePer TOM'S(レクサス・チーム・キーパー・トムス)からスーパーGT500クラスに参戦し、現在ポイントランキングトップを守る伊藤大輔選手だ。
伊藤選手は自身も2代に渡ってレクサス LS600hを所有するレクサスオーナーでもある。レーシングドライバーとしてのみならず、オーナーとしての視点も飛び出した。
まずはレクサス NXの第一印象を尋ねてみた。
伊藤 大輔 選手、「レクサスNX」のファーストインプレッションは!?
『僕、コレ意外と好きです(笑)。見た目はコンパクトに作ってありますが、乗るとしっかりとアイポイントが高めに設計されているんですね。これなら視界もいいですし、都市部での狭い道でも取り回しがラクでしょう。
インテリアの質感はユーザーとして気になる点ですが、こちらも質感が高いですね。センターコンソールにはメタル加飾が多用されていますが、ブロンズっぽいギラツキを抑えた色合いが、輸入車的なシックさです。総合的にクラス以上の高級感を備えている。
スピーカーなんかを見れば、「これは(販売価格が)高くてもしょうがないかな」と思える細工がたくさん見えます。
手に触れるところがすべてレザーで覆われてステッチが施されているのも好感が持てます。自分の愛車もわざわざオプションでレザー内装を選んだくらいですから、こういう視界からくる高揚感は、高級車には大事だと思います。
ナビゲーションも進化してますね。僕はナビには結構うるさいんですが(笑)、指でなぞるマウスパッド方式のカーソルは、想像よりも反応速度が速く、使い勝手がよかったので驚きました。』
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