「休日特別割引」が終わったのに、むしろ交通量が増えたって本当?(2/2)

「休日特別割引」が終わったのに、むしろ交通量が増えたって本当?
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では、交通量が増えたのに、なぜ渋滞は減ったのか?

これも、要因はふたつ考えられる。

ひとつは、交通の分散だ。混む日や混む時間を避けて走る人が増えたのである。 渋滞回避の唯一最善の方法は、走る時間をずらすこと。私もテレビ等で力説してきたが、それが浸透してきた。

もうひとつは、高速道路の渋滞対策だ。昨年の秋には、2つの大きな渋滞ポイントで改良が行われた。

①京滋バイパス 瀬田東JCT(上り線)

②東名高速 豊田JCT-音羽蒲郡間(上下線)

瀬田東JCT上り(改良前)瀬田東JCT上り(改良後)

①の京滋バイパスは、名前こそバイパスだが、実質的には名神に並行する「新名神」の一部として機能している。

ところが上り線の瀬田東JCTでは、ループ部の手前で2車線から1車線に狭められ、これが原因でお盆や年末年始には大渋滞が発生していた。

このポイント、もともと2車線あったにもかかわらず、事故の危険性が高いということで、わざわざ狭くされていた。昨年秋は、名神の集中工事をきっかけに時限的に元に戻し、工事終了後もなし崩し的にそのまま運用され、その結果、渋滞が激減したのである。

いったいなぜ狭くされていたのか?NEXCO西日本は理由を一切明らかにしていないが、恐らく公安委員会から「ループ部を2車線並行させるのは危険だ」という指導があったのだろう。こういった事例には、例外なく警察がからんでいる。

しかし、狭くした結果、渋滞が頻発し、渋滞最後尾では追突事故が激増していたわけで、事故防止対策が事故を呼ぶという、実に情けない事態になっていた。

今年は、このポイントが2車線に復帰したことで、京滋バイパス上り線の渋滞は大激減した。実に馬鹿馬鹿しい話だが、しかし渋滞が緩和されたことは間違いなく、よかったとしか言いようがない。関係者は反省してもらいたい。

②の東名高速 豊田JCT-音羽蒲郡間は、典型的な「サグ渋滞」ポイント。もともと交通量が一杯一杯のため、上り坂をきっかけに渋滞が頻発していた。そこを、暫定的に片側3車線にして、交通容量を増やしたのである。道路の幅は従来通りなので、路肩を削りつつ、1車線の幅を3.75メートルから3.25メートルに狭くして、1車線分をひねり出した。

車線幅が狭くなったので、制限速度は60km/h(!)になったが、厳密に守っている者はなく、他の部分と変わらずに流れている(笑)。警察も、積極的な取り締まりは行っていない。ま、取り締まりを始めたら全車捕まえなくてはならないから、取り締まりようがないのだが。

これで渋滞がなくなったわけではないが、かなり緩和する効果はあった。NEXCO中日本の英断だったと言える。

新東名高速道路 御殿場ジャンクション空撮

ではこの車線数増、なぜ暫定的なのか?

現在、新東名の建設工事が進んでいて、今年4月14日には御殿場-三ヶ日間が開通する。東名利用者には待望の開通だ。これによって、静岡県内の渋滞は一掃される。実にめでたいことである。

しかし、愛知県内の開通は2~3年後。それまでは、新東名開通で交通量が増える分、岡崎IC付近を先頭にした恒例の渋滞が、以前より悪化する可能性が高い。

その対策として、新東名の残り区間(引佐-豊田東JCT)が開通するまでの時限措置として、東名のこの区間を2車線から3車線へ拡幅したというわけだ。新東名開通後は元に戻すことになっている。

時限措置だろうとなんだろうと、渋滞が緩和されるのは利用者にとって大歓迎だ。

この手法は、他の渋滞ポイントでも活用できる。

たとえば東名の大和トンネル(神奈川県)を先頭とした渋滞にも、ぜひこの対策を施してもらいたい。

新東名は、厚木から東京寄りは路線が未定で、完成する見込みもまったくないが、「いつか開通するまで」という無期限の時限措置でいいから、3車線から4車線に増やし、渋滞を緩和してもらいたい。

整備が進む高速道路、ロングドライブをより快適に楽しむには

1,000円高速という、一種の異常な割引制度が終わり、渋滞対策も進み、SA/PAがさらに充実しつつある今、マイカーでのロングドライブは、ますます素敵な選択になりつつある。

それをさらにステキにするもの、それが低燃費のエコカーだ。

プリウスなら、リッター20km/Lは確実に走る。東京から大阪(豊中)まで500kmを走破しても、片道のガソリン代は3,500円ほど。高速代はETC利用の場合、休日なら5,850円(平日10,200円)。

1,000円高速は終了したが、現在も休日の地方部は5割引きなので、意外なほど安い。

3,500円+5,850円で、合計9,350円。1人乗車でも、新幹線よりずっと安いじゃないか!2人なら半額以下だ。

ゴー・ストップの少ない長距離ドライブの場合は、ポロやゴルフなどの小排気量ターボや、エクストレイルなどのクリーンディーゼルも、プリウスと大差ない低燃費で走ることができる。

エコカー補助金も復活したことだし、ロングドライブの楽しさをより膨らませるために、この機会にエコカーを買ってしまったらどうだろう?

いまトヨタ アクアを納車待ちの私としては、身をもってオススメしたい。エコカーを買えば、景気浮揚効果も高い。日本経済のために、みなさん、ひと肌脱いでください(笑)。

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清水 草一
筆者清水 草一

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。代表作『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高はなぜ渋滞するのか!?』などの著作で交通ジャーナリストとしても活動中。雑誌連載多数。日本文芸家協会会員。記事一覧を見る

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監修者MOTA編集部

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