荷物が沢山積めて、悪路も走れる軽が欲しい!

荷物が沢山積めて、悪路も走れる軽が欲しい!
スズキ ジムニー(左)、三菱 パジェロミニ(右) 三菱 パジェロミニ スズキ 新型MRワゴン 画像ギャラリーはこちら

荷物が沢山積めて、悪路も走れる軽が欲しい!

現在軽自動車の購入を考えている者です。

家族は4人、妻と、小学生の娘2人がいます。実は3.11前からネットや本を見て探しているのですが、この震災で、欲しい軽の方向性がガラリと変わりました。

今まではタント、またはパレットを中心に色々と探していたのですが、そういった流行の箱型というだけではなく、荷物はもちろんたくさん載せられて、人も4人乗れて、しっかり悪路も走れる軽が欲しくなりました。

清水先生、これらを踏まえた軽はございますか。おススメがありましたら是非教えてください。

よろしくお願いいたします。(ナマタメさん)

其の疑問、MJブロンディがお答えいたします!

タント、パレットのような大容量タイプでありながら、しっかり悪路も走れる軽が欲しいのですね?

スズキ ジムニー(左)、三菱 パジェロミニ(右)三菱 パジェロミニ

この場合、「悪路」というのが、どのくらいの悪路なのかが微妙なところです。本当の悪路を走るとなると、いわゆるクロカン四駆系、具体的にはスズキ・ジムニーか三菱パジェロミニでないと無理です。

通常の軽にも四駆バージョンは用意されていますが、それは主に滑りやすい路面用。デコボコの悪路は、タイヤの径が大きく、かつ四駆でないと走破できません。なので、クロカン四駆系じゃないとダメなのです。

ただクロカン四駆系は、タントやパレットほど室内は広くないし、燃費もかなり落ちます。普段の乗り心地も悪いです。いたしかゆしですね。

それと、ナマタメさんが、大地震で大きな地割れができたり、がれきが積みあがった悪路を走破したい!と思っているとしたら、それはクロカン四駆でもまずムリです。

クロカン四駆は、ドロドロの泥濘路や険しい林道なら走破できますが、大きな地割れは超えられないし、ましてやがれきを乗り越えるなんてできません。

大地震をきっかけに、悪路を走れるクルマが欲しくなったその気持ち、よくわかります。しかし現実問題として、災害で行政側が通行止め措置を取ってしまえば、クロカン四駆も通れませんし、津波から逃げようと思っても、道のない山を登ることはできません。

加えて、クルマの性能がすぐれていても、日ごろからオフロードコースなどで訓練をしていないと、いきなり悪路を走破するのは難しいです。

もちろんクロカン四駆の方が、普通の乗用車タイプよりははるかにタフですが、そのタフさが発揮されるシーンは、消防団や警察ならともかく、一般人にはあまり多くはないはずです。

それより、燃費のいいクルマの方が、少ないガソリンで長距離を走れるので、災害に強いのではないでしょうか?

被災地でのガソリン不足によるスタンドの大行列は、本当に気の毒でした。我が家には初代プリウスがあり、たまたまガソリンが3分の2残っていたので、あの時も、スタンドに行く必要などまったくありませんでした。

ちなみに、タントやパレットのような大容量タイプの軽は、トレッド(左右のタイヤの間隔)の狭さに対して全高が非常に高く、その分悪路ではひっくりかえりやすいです。重量もかさむので燃費も若干落ちます。

こう考えていくと、一般人にとって災害に強い軽は、バランスがよくて燃費のいいクルマということになります。

スズキ 新型MRワゴン

私の現在のイチ押しは、スズキのMRワゴン(日産モコも中身は同じ)です。

新エンジン+副変速器付きCVTで驚くほど燃費がよく、走りと居住性のバランスもいいです。4WDモデルもあるので、そちらにしておけば、ぬかるみにはまってもかなり安心です(4WDは燃費はちょっと落ちます)。

その他、ムーヴやワゴンRのような定番モデルにも4WDはあり、バランスや燃費は十分です。

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清水 草一
筆者清水 草一

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。代表作『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高はなぜ渋滞するのか!?』などの著作で交通ジャーナリストとしても活動中。雑誌連載多数。日本文芸家協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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