古いスタッドレスタイヤは履かない方がいいの?

古いスタッドレスタイヤは履かない方がいいの?
画像はイメージ。アライモータースポーツ 氷上走行会2010にて 画像ギャラリーはこちら

古いスタッドレスタイヤは履かない方がいいの?

2005年11月に買ったスタッドレスタイヤを持っています。これって今シーズンはもうやめたほうがいいですか?

溝もまだあるのでいけるかと思ったのですが、念のためご相談です。よろしくお願いいたします。(スノボ大好き)

其の疑問、MJブロンディがお答えいたします!

画像はイメージ。アライモータースポーツ 氷上走行会2010にて

難しいですねこれは。

もうやめたほうがいいですか、と問われれば、間違いなくもうやめたほうがいいです。すでに4シーズン使い、タイヤの年齢としては満5歳。ちょうど寿命が尽きる感じです。

スタッドレスの性能は、溝の深さもありますが、それよりゴムの性質そのものです。タイヤのゴムは月日とともに固くなっていって、特にスタッドレスの場合、氷上性能が大きく落ちて行きます。アイスバーンに乗った時どうなるか、ちょっと予想がつきません。

ただ、スタッドレスタイヤの性能は、徐々に下降線をたどりますし、路面状況も千差万別なので、タイヤの寿命が尽きると言っても、はっきりそれと判断できる基準はありません。

「そろそろヤバイ」とか「ギリギリセーフ」といった、非常に曖昧な表現になってしまいます。

たとえばスノボ大好きさんが、「今年はスタッドレスがもうギリギリだ!」と強く頭にインプットして、常に慎重に走れば、そのままでも乗り切れる可能性は十分あります。逆に今年新品に取り換えて、「今年は新品だから安心だ!」と油断して運転すれば、逆に危ない事態に直面するかもしれない。

このように、運転の心がけ次第で大きく違ってくるので、一概にタイヤの性能だけで断言することもできないんです。

「安全」は常にリスクとの戦いです。リスクをゼロにすることは絶対にできません。スタッドレスを新品にすれば、それだけリスクは減ります。しかし別のリスクが上昇するかもしれない。スタッドレスがそのままなら、当然道具の面のリスクは上昇しますが、だからといって事故を起こすとも限らない。

クルマを運転する限り、絶対の安全は存在しないのだという悟りは必要です。ただ、できるだけリスクは小さいほうがいい。それをどう実現するかなんですね。

もし、そのままでスノボに行くなら、下り坂の左カーブには、特に気をつけてゆっくり慎重に進入してください。中でも夜間は特別慎重に。

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清水 草一
筆者清水 草一

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。代表作『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高はなぜ渋滞するのか!?』などの著作で交通ジャーナリストとしても活動中。雑誌連載多数。日本文芸家協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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