スバル R1の低速トルク不足を改善したいのですが良い方法は?
- 筆者: 清水 草一
スバル R1の低速トルク不足を改善したいのですが良い方法は?
軽自動車スバルR1に乗っています。
エンジンは、EN07という型式(直4DOHC、54PS)で、ステラ、R2にも載っています。変速機はCVTで、駆動方式はFFです。
質問です。発進時にトルクが出ず、いつも、「L」にしてから走り出し、しばらくしてから、「D」に変えています。
この走り方に問題はあるでしょうか。問題があるとすれば、軽自動車とはこんなものだ、と受け入れて、「D」の状態で、トロトロと走り出すべきでしょうか。
また、吸気系を改造する「パワーチャンバー」というものが市販でありますが、それを付ければ、少しは加速が良くなるでしょうか(燃費は悪くなりそうですね)。アーシングについて、以前質問された方がおられて、よく理解できましたが、あの質問と同じで、ノーマルを適切にメンテして保つのが一番良いと考えるべきでしょうか。
大好きな車なので、長く乗りたいと思っていますが、発車時の加速不足だけがいまのところ不満で、改善したいと思っています。(ヤマグチ)
其の疑問、MJブロンディがお答えいたします!
発進時にLレンジに入れて、その後Dにチェンジする。
その運転でぜ~んぜん問題ないです!それで機械的な悪影響というのはまったく考えられません!ただ、細かく言えば、あえてLレンジにしなくても、アクセルを深く踏み込めば、Dレンジのままでも回転が上がって、同じ加速は得られるはずです。
しかしヤマグチさんとしては、発進時、加速が物足りないこともあるけれど、アクセルのレスポンスが鈍いことの方がより不満なのではないでしょうか?
Dレンジのままアクセルを深く踏み込むのと、いつものようにLレンジで発進するのを、改めて比較してみてください。恐らく、フィーリング的に後者の方が好ましいのだと推察します。
Lレンジに入れれば、自動的に回転が上がりますから、レスポンスも向上します。つまり最善の対策です。
今の運転の仕方でガンガン行ってください!
吸気系の改善については、ほとんど効果は期待できないと思います。それらの製品は、吸気効率を上げるのが目的ですが、発進時は、良すぎる吸気効率はかえって低速トルクを痩せさせることになり、逆に加速がトロくなる可能性もあります。
エンジン回転が上がってスピードが乗ってくれば、製品の狙いである吸気効率は上昇し、エンジンレスポンスは向上するかと思いますが、発進時にはまず効果は期待できないです。
一方アーシングは、低回転での失火を減少させるので、こちらの方が若干でも効果があるかもしれません。
R1は自然吸気エンジン。自然吸気エンジンをパワーアップするのは、基本的に至難のワザです。ターボなら、コンピューターチューンでいろいろなことが手軽にできますが、自然吸気エンジンではムリです。
やろうと思ったらものすごいお金がかかります。なにしろ一番手軽なのが排気量アップですから。排気量をアップしたら軽じゃなくなっちゃいますね(笑)。
となると、できることは運転の仕方のみ。ヤマグチさんがなさっていることは、ズバリそれです!
それで不満が解消されるなら最高ですよ!なにしろ自力で解決してるんですから!ヤマグチさんの対策は最善かつもっとも安上がり(ゼロ円)であると自信を持ってください!
MJブロンディの「ひとりごと」
スバルの軽エンジンは唯一の4気筒です。他の軽は3気筒。
4気筒は滑らかさや回転のノビでは優位にありますが、低速トルクや燃費では基本的に不利です。
スバルの軽の自然吸気エンジンは、私も低速トルク不足を感じます。しかしそれはそれでクルマの個性です。その個性を大事にしてやって、足りないところはオーナーが補う!という前向きな気持ちで、今後も長く乗ってあげてください。
好きな女を愛するようなものです。掃除がヘタなら自分がやればいいんです(笑)。
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