今やエコカーの方が楽しく、魅力的に感じてしまいますがどうなのでしょう?

今やエコカーの方が楽しく、魅力的に感じてしまいますがどうなのでしょう?
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今やエコカーの方が楽しく、魅力的に感じてしまいますがどうなのでしょう?

自動車雑誌を見ていると、走りが楽しい車がなくなるのは寂しい、スポーツカーがなくなるのは自動車社会の損失だ、といったことを評論家の人や読者などが、さもそれが正しいような論調で議論していますが、本当にそうでしょうか?

とっくに時代は変わり、今はガソリンをいかに使わない運転をするかのほうが100倍楽しいと思いますがどうでしょう?

つまり燃費の良い車をどんどん作ってもらって、無駄なスポーツカーの開発費を振り向けたほうが、よっぽど車業界にはプラスだと思います。

自分の考えは、はっきりいってもう普通のエンジン車に魅了を感じません。

昔は良かったといってる人は、すでにガンダムで言うオールドタイプです。多分今の若い世代の人も年を食えば同じことを言うと思います。

すでに自分の考えが世の中のスタンダードと思いますが、清水さんはどう思いますか?(PINGG10)

その疑問、MJブロンディがお答えいたします!

ホンダ フィットハイブリッド
トヨタ プリウスホンダ インサイト

基本的にはおっしゃる通りで、日本の多くのユーザーは、あなたに近い考え方だと思いますよ。

国産メーカーもそれがよくわかっていて、実際のところ、もはや新型スポーツカーはほとんど発売されていませんよね?

ホンダがほぼ完全にスポーツカーの開発から手を引いたのは、実に象徴的です。

国産メーカーは、すでに経営資源を将来性豊かなエコカーの開発に振り向けています。つまり、世の中はあなたの望む方向にバッチリ動いていますので、何の問題もありません!

ただしかし、世界中が日本と同じではない、というのもまた事実です。日本では確かに、カッコいいスポーツカーが走っていても、もはや誰も振り向きませんが、海外では違います。

欧米では、まだ古典的な価値観が根強く、エコカーなんかつまらない、せめてエコとパワーを両立してくれ、仮に余裕があれば絶対スポーツカーを買う!という人が多いんです。

そして新興国では、それこそクルマはまだ富の象徴。

30年前の日本みたいなもので、多くの国民は頑張って安いクルマを手に入れつつ、「いつかスポーツカーや超高級車でブイブイ言わせたるで~」と憧れを燃やしています。

そういう国では、エコカーしかないメーカーは、憧れのブランドにはなれない、というのは事実としてありますね。つまりオールドタイプは、グローバルではまだ決して無視できないのです!

フォルクスワーゲン ポロ TSI

なので欧米のメーカーは、エコ一辺倒というモデルは少数派で、エコとパワーの両立という中庸を狙っています。フォルクスワーゲンのTSIエンジンなどですね。

一方日本の多くのメーカーが、エコに特化し資金を集中しているのは、それはそれで非常にイイと思います。日本の得意分野はそっちなので。

スポーツカーが消滅したら、やはり自動車社会の損失です。それは多様性の喪失だからです。生物界と同じですね。

しかし、我々が心配しなくても、そう簡単にはスポーツカーはなくなりません。安いスポーツカーは徐々に消えるでしょうが、高級スポーツカーはますます元気です。

スポーツカーは高級車市場に特化することで、物凄いことになってます。もはや国産メーカーは、そこでの競争についていくのはムリでしょう。GT-Rは意地で頑張ってますが、あれだけ安くて速いにもかかわらず、販売台数ではポルシェはもちろん、フェラーリにすら及びません。

あなたのおっしゃるように、中途半端なスポーツカーより、エコカーで燃費アタックをしていた方がよっぽど楽しい!と私も思います。「プリウスかフェラーリが最高!」ということです。

だから私は両方持ってるんです。トヨタはフェラーリを作れませんし、フェラーリはプリウスを作れません。それでいいんです。トヨタはLFAを最後に、2度とスーパーカーは作らないでしょう。

私が思うに、エコカーもスポーツカーも、より極端な方向へ進化していきます。世の中、極端な方が面白いんです。

世界は常に正しい方向へ進んでいます。大丈夫です!

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清水 草一
筆者清水 草一

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。代表作『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高はなぜ渋滞するのか!?』などの著作で交通ジャーナリストとしても活動中。雑誌連載多数。日本文芸家協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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