ガソリンスタンドでエンジンオイルを交換しても大丈夫?
- 筆者: 清水 草一
ガソリンスタンドでエンジンオイルを交換しても大丈夫?
オイル交換の事でお聞きします。
オートバックスの店頭で自分で好きなオイルを買って交換を頼んでいたのですが、最近その店が移転してしまい、仕方なくガソリンスタンドで交換を頼んだのですが、値段の表示だけで細かいオイルの情報がありません。
GSでのオイルは大丈夫なのでしょうか? フィルターも交換しましたが、オートバックスよりは安いのですが(ニーナ)
其の疑問、MJブロンディがお答えいたします!
あなたの愛車が特殊なクラシックカー等でない限り大丈夫です。
クルマのマニュアルには、「必ず正規ディーラーにて純正オイルに交換してください」等と書いてありますが、それは「他のオイルはテストしていませんから、責任持てませんよ」という意味で、他のオイルを入れたら故障します、ということじゃありません。
他のオイルは他のオイルで、一生懸命開発されています。それで故障なんかしたら、そのオイルは売れなくなりますから、そっちはそっちで必死です(笑)。ですから、GSのオイルは大丈夫です。
ただ、交換の際は、できれば指定されたグレードを守るようにしてください。オイルのグレードとは「10W-30」のような数字です。
前の数字は低温時の始動性を表し、後ろの数字は粘度を表しています。前の数字が小さいほど低温に強く、後ろの数字が大きいほどネバネバ度が強くて、サーキット走行など過酷な条件に強いです。
10W-50のようなオイルは低温に強く高温にも強い、高価で高級なオイルです。 しかし、高価で高級なオイルを入れればいいかというとそうではなく、後ろの数字が大きければネバネバで摩擦抵抗が大きいですから、燃費や加速は少し悪化します。
最近は、サラサラで摩擦抵抗の小さい0W-20のような低燃費オイルが注目されていて、指定グレードを無視してこういうオイルを入れることも行われています。
サーキット走行などハードな走行をしなければ、それでもまず大丈夫ですが、リスクはあります。
また、エンジン騒音が大きくなったりすることもあります。いろいろ試すのも楽しいですが、指定されたグレードにしておけば最も無難で間違いないです。
MJブロンディの「ひとりごと」
GSでのオイル交換の値段がオートバックスより安いのは、オイルが安価なPB(プライベートブランド)品やノーブランド品だからでしょう。
人はブランドにお金を払います。ではノーブランド品の品質が劣るかと言えば、一般的な仕様条件ならそうとも言えません。中身はほとんど同じで、値段の安さは大量生産→大量流通によるコストダウン効果が大部分ということも考えられます。
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