プリウスの走行安定性を高めるには?
- 筆者: 清水 草一
- カメラマン:原田淳
プリウスの走行安定性を高めるには?
今、ゴルフ(07年GLi)に乗っているのですが、子供が産まれたので維持費を考えプリウスに乗り換えようと思っています。
そこで気になるのがプリウスの安定性です。試乗したのですがハンドルが軽く、頼りない感じがしました。高速もよく走るので少し不安です。
COXからボディダンパーという商品が出ているようなので装着を考えています。
これを装着することで、ゴルフと同じは無理にしても少しは安定性が向上するのでしょうか?それとも乗り心地がよくなるだけなのでしょうか?
他に良い案があれば教えてください。(タニカケ)
其の疑問、「MJブロンディ」がお答えいたします!
ゴルフに比べてプリウスの安定性が低く感じるのですね。それはタニカケさん、とても正確な感性だと思います。
ゴルフのどっしり安定していながら適度に軽快なハンドリング。正直なところ、同じものを実現している国産メーカーはありません。それは、他社にはなかなか真似のできない、ゴルフの個性であり美点なのです。
ただ、プリウスにも、ゴルフには真似のできない個性や美点があります。
それは、世界最先端のハイブリッド技術であり、それが醸し出す未来的な乗り味、そして圧倒的な燃費性能です。ゴルフからプリウスに乗り換えると、高速道路では最初、不安や不満を感じることでしょう。安定感に関しては、プリウスはゴルフに遠く及びません。
でも決して不十分ということはありません。そのあたりも含めて、プリウスの個性なのです。
私は初代プリウスに乗っていますが、高速道路での安定感の低さは、今の基準にすれば驚異的です(笑)。実にフラフラと頼りない。燃費最優先で開発されたため、走行抵抗の少ないゼロキャスターのサスペンションや細いタイヤ、トヨタ伝統の軽すぎるパワステなどが相まって、実に頼りない走りを実現しています。
しかし私はその個性を愛しています。欠点がかわいくてしょうがないんです。そんな初代プリウスと比べたら、現在の3代目プリウスは段違いの安定性を持っています。
個人的には、まったくなんの問題もないレベルだと感じます。タニカケさんがどうしてもゴルフレベルの安定性にこだわりたいなら、プリウスにそれを求めるのは無理です。
タイヤをグリップ優先のものに変えるなどすれば多少は改善できますが、あくまで多少レベルですし、代価としてプリウス最大の美点である燃費性能が若干損なわれます。考えどころですね。
でも、もしタニカケさんがプリウスの欠点ではなく美点に振り向くことができたら、次の愛車のすばらしい選択肢のひとつとしておすすめできます。なにしろ世界最先端のクルマですからね。
ボディダンパーについては、マリオ二等兵が装着車(日産車とスバル車)を試乗した経験があるので聞いてみました。
マリオ二等兵「COXから販売されているボディダンパーは、ボディ全体をサスペンションの一部として機能させることを狙ったものです。路面から受ける衝撃や、コーナリング時などに生じるボディの歪みを吸収して減衰しようとするので、装着すると、乗り心地と操縦安定性の両方の向上が期待できます。
ダンパーやバネを交換した時のような、誰もがすぐにわかる劇的な変化は見られませんが、運転が好きな人なら、クルマ全体の感触がしなやかなものに変わっていることが実感できるでしょう。サスペンションの動きがしなやかになり、ボディのしっかり感が増すので、ステアリングの感触もわずかながら改善されることが期待でき、試す価値は高いと言えるでしょう」
MJブロンディの「ひとりごと」
伊藤美咲のファンに「滝川クリステルも美人だぞ」と言っても仕方ないですよね。
同時に、滝川クリステルに伊藤美咲と同じ目や鼻や口を要求するのもムリ。ただ、両方とも美人であることは間違いありません。
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