【リコール】アメリカでのレクサスの事故ってどんなものだったの?

【リコール】アメリカでのレクサスの事故ってどんなものだったの?
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【リコール】アメリカでのレクサスの事故ってどんなものだったの?

レクサス ES350

日本ではプリウスのリコールの話題で持ちきりですが、アメリカでは、レクサス等の「アクセルが戻らない」件の方が大いに問題になっています。

その発端は、昨年8月にカリフォルニアで起きた死亡事故です。高速警察隊員(つまりパトカー乗り)が休日に家族を乗せて、ディーラーが出した代車のレクサスES350(日本名ウィンダムの後継車)を運転中、アクセルペダルがフロアマットに引っかかって戻らなくなり、時速160キロ以上で柵に激突、乗っていた家族4人が亡くなったというものです。

ただこの時、問題のクルマにはレクサスRX400用の分厚いフロアマットが敷かれていて、それにアクセルペダルが引っかかったことがわかっています。

ドライバーは激突寸前、警察に電話し「アクセルが戻らない、ブレーキも効かない!」と悲痛に通報していましたが、プロであるはずのパトカー乗りが、なぜギアをニュートラルに入れることすらできなかったのかとても残念です。ニュートラルにして加速さえ遮断すれば、ブレーキの倍力装置の効きが弱くなっていても、思い切りブレーキを踏みさえすれば、必ず減速できるのです。

いずれにせよ、この事故での原因ははっきりしているのですが、そこからトヨタ車のアクセルに問題アリ(フロアマットとアクセル付け根の金具の2点)という厳しい指摘につながり、全米からバッシングを受けるに至りました。

これについて、知り合いの外国人ジャーナリストは「アメリカの陰謀の可能性がある。ついこの間、フォードも400万台リコールになったのに、なぜトヨタだけがこんなに問題にされるのか」と語っています。

トヨタバッシングの背景には、日本のエコカー減税への不満だけでなく、トヨタがGMとの合弁会社(NUMMI)を、GMの破綻にともなって清算・閉鎖したこともあるようです。シュワルツェネッガー知事がトヨタ首脳に工場の存続を直訴したにもかかわらず・・・。

アメリカ市場のおかげで世界一のメーカーになったのに、トヨタはそれを踏みにじった、地位に応じた責任を果たそうとしていない、と捉えられているのです。

トヨタは自分が巨人であることを忘れ、米当局への対応が遅かったと言えるでしょう。トヨタ問題は、多分に政治的かつ感情的な部分があるので、我々日本のユーザーは、それを踏まえて冷静になることが必要です。

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清水 草一
筆者清水 草一

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。代表作『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高はなぜ渋滞するのか!?』などの著作で交通ジャーナリストとしても活動中。雑誌連載多数。日本文芸家協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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