【ステアリング】内がけハンドルはやっぱり良くないの?
- 筆者: 清水 草一
- カメラマン:小平寛
【ステアリング】内がけハンドルはやっぱり良くないの?
60代の父は、ハンドルを切る時、ハンドルの内側を持って回します。
これは、教習所で「良くない」と言っていたような気がするのですが、どうなのでしょう。
その疑問、私「MJブロンディ」がお答えいたします!
それは「内がけ」と言って、パワーステアリングがなかった時代、多くのドライバーが使っていたテクニック(?)です。
ハンドルの内側を持って下に引くように回すので、力が余計に出て、重いハンドルを少しラクに回すことができるんです。しかし、パワステがついているクルマでは、そんなことをする必要はまったくありません。
必要ないだけならいいんですが、内がけにはデメリットがあります。切り始めると、途中で止めたり戻したりすることが非常に難しいんです。
つまり、内がけでハンドルを切っている最中に、自転車が飛び出してきたりしたとしても、咄嗟にハンドルを戻せないんですね。
試しにやってみると、よくわかります。内がけを途中で止め、逆方向に戻そうとしても力が入らないし、しかもわずかしか戻せないんですよ。
車庫入れなど超低速で使うのは問題ないですが、現代はパワステが付いていないクルマを探す方が極めて困難。わざわざ内がけする必要もないし、できればやめてしまいたい習慣ですね。
ただ、60代の父上は、これまでずっとそれで通してきていて、プライドもあるでしょう。無理にやめさせるのは難しい。安全運転が難しい様子になってきたところで、セーフティドライバー講習などへの参加を勧めてみるのはいいかもしれません。
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