【後方確認】なぜ乗用車はトラックのようにバック音が鳴らないの?
- 筆者: 清水 草一
【後方確認】なぜ乗用車はトラックのようにバック音が鳴らないの?
トラックがバックするときには「プー、プー」と警告音が鳴ると思いますが、乗用車はトラックと違ってバックするときに音が鳴らないのは何故なのでしょうか?
その謎、私がおもしろ可笑しくお答えいたします。
トラックは荷台に荷物を積むと、ルームミラーによる真後ろ方面の視界は基本的にゼロになってしまう。そのためトラックメーカーは、バックする際に音を鳴らす装置を自主的に装備するようになったんだ。
ただし、後退時の警告音は、法的に義務づけられているわけじゃないので、オフにすることもできる。最近では、ルームミラーの代わりに真後ろの視界を確保するバックビューモニターの装備率も高くなっている。
たしかに乗用車でもトラック同様、後退時に警告音が鳴れば安全性は高くなるけれど、たとえば深夜の住宅街で、車庫入れのたびに音が鳴るのは近所迷惑にもなる。実際、住宅街の中にあるコンビニなどでは、搬入トラックの警告音がうるさいとの苦情が後を絶たないくらいだ。
カー用品店では、バック時にトラックのような音を鳴らすアイテムが販売されているので、自分の愛車に付けること自体は可能だけれど、純正オプションとして乗用車に普及することはないだろう。最近の乗用車には、あらゆる車種にバックビューモニターや障害物センサーがオプション設定できるし、カーナビに組み合わせるバックビューモニター等なら、後付けすることもできる。
運転に自信のないユーザーは、そちらを付けるのがいいでしょう。音を鳴らして相手にどいてもらうことを期待するより、自分の安全意識を高く持って運転すること大切ですね。
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