【エコドライブ】燃費が良くなるエコ運転とは?

【エコドライブ】燃費が良くなるエコ運転とは?

運転の仕方で、ずいぶんと燃費が違ってくると聞きます。

たとえばアクセルの踏み方(アクセルワーク)や、エアコンの使い方でもかなり違うとか。

エコドライブ、燃費のいい運転というのはどういうものなのでしょう。また、エコドライブをすると、どれくらい燃費が改善されるのでしょう。

その謎、私がおもしろ可笑しくお答えいたします。

プリウスを運転する清水草一氏

燃費を決めるのは、第一にアクセルワークだ。燃費とは、つまりガソリンを使った量。それは、アクセルの踏み込み量で決まる。

じゃ、できるだけアクセルを踏まない方が燃費がいいのかと言えば、それは違う。ただノロノロ走れば燃費がいいわけではない。クルマには、ギアというものがある。低いギアで走っている時ほど燃費は悪いから、ずっとノロノロ走っていたら、効率が悪くなってしまう。

でも、低いギアの時、特に発進時のアクセルのガバ踏みは、最も燃費に悪い。逆に一番燃費がいいのは、時速60キロから70キロくらいでの一定速走行だ。

つまり、じわーっと発進して、徐々にアクセルを踏み込み、スムーズに速度を乗せていくのが理想なんだ。加速の最中は、ムダなアクセルのオン・オフや減速は避ける。

いっぺんにたくさん踏めば、いっぺんにガソリンをたくさん吹いてしまうし、踏みすぎて前が詰まってブレーキを踏んだら、せっかくの加速がムダになる。そして、前方に赤信号が見えたら後続車の迷惑にならない範囲で、できる限り惰性で走る。

「繊細に、そして大胆にススッと加速して、あとはできるだけ惰性で走る」のが、燃費にとって理想のアクセルワークだ。こういった運転をすると、人によるけど3割くらい燃費がアップする場合もある。

エアコンも燃費を悪化させる。エアコンのコンプレッサーを回すのに使うパワーは5馬力程度。でも、一定の速度で流している時は、クルマは20馬力くらいで走っているから、エアコンをオンにするだけで、燃費が2割悪化してしまう計算だ。

実際には車種によって異なり、パワーの小さいクルマほど、エアコンによる燃費のダウン幅は大きいんだけど、平均して1割くらい悪化すると考えておけばいい。

もちろん、エアコンを切って走るわけには行かないけど、設定温度を低くすればするほど、コンプレッサーへの負担が大きくなって燃費は悪化する、ということは覚えておいてもいいだろう。

清水草一の「ひとりごと」

先日、某誌が主催したエコラン大会で、僕はレーサー系評論家のみなさんを抑えて優勝することができたんだけど、そのキモは、上記のようなアクセルワークはもちろんのこと、「下り坂でのクラッチ切り」だった。

大会に使ったクルマがマニュアル車だったんで、下り坂では積極的にクラッチを切って、惰性で走った。

「クラッチを切らない完全アクセルオフなら燃料噴射はゼロ、クラッチを切っての惰性運転はアイドリング分のガソリンは食うから、完全アクセルオフの方が燃費がいい」と言われるけれど、でも、前者だとどんどんスピードが落ちてしまって、惰性で走れる距離が限られる。

クラッチ切りは意外と燃費がいいんだよ。マニュアル車でしかできないけど。

マネはおすすめしないけど、いかに惰性を有効に使うかが、燃費のカギだとは言えるんだよね。

ちなみにその時は、全員「エアコンはオン、設定温度25度」という条件でした。

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清水 草一
筆者清水 草一

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。代表作『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高はなぜ渋滞するのか!?』などの著作で交通ジャーナリストとしても活動中。雑誌連載多数。日本文芸家協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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