右ハンドルの輸入車に感じるペダルの違和感は、どうすればいい!?【教えて!MJブロンディ】

右ハンドルの輸入車に感じるペダルの違和感は、どうすればいい!?【教えて!MJブロンディ】
アルファロメオ・145 右ハンドル輸入車イメージ 右ハンドル輸入車イメージ 右ハンドル輸入車のアクセル・ブレーキペダル ランボルギーニ アヴェンタドール 画像ギャラリーはこちら

右ハンドルの輸入車に感じるペダルの違和感は、どうすればいい!?

右ハンドル輸入車イメージ

輸入車(AT)の購入を考えていますが、右ハンドル車でアクセルやブレーキなどのペダル配置が国産車と比べても遜色ない車種はどの車ですか?

輸入車の場合、左を基本に設計しているせいで、右ハンドル車になるとホイールハウスや配管の取り回し、装置の影響でどうしてもペダルが中心よりに配置されていて違和感があります。友人のボクスターの右ハンドルに乗りましたが、短時間であれば平気でしたが毎日使うとなるとやっぱり気になると思っています。

友人は慣れたというより「仕方ない」と諦めて乗っているようです。(虎ボルタさん)

其の疑問、MJブロンディがお答え致します!

右ハンドル輸入車イメージ

虎ボルタさんのご質問を読んで、自分の若い頃の出来事を思い出しました。

私は26歳の時、当時男性誌の編集者でしたが、F1を担当することになり、ベテランのレースカメラマンと北米へ取材に行きました。

そこでレンタカーを借りたのですが、左ハンドルはもとより、あらゆる操作が違和感のカタマリで、どうもうまく運転できません。私はカメラマンに愚痴を言いました。「どこもかしこも、自分のクルマと操作感が違う!」と。

しばらく黙って相槌を打っていたカメラマンは、最後にポツリと言いました。

「でも、そのうち慣れるよ」

私はその言葉に慄然としました。そうか、慣れるのか!当時の私は、愛車以外のクルマを運転することがほとんどなかったため、愛車と操作感が異なることを、すべてマイナスと捉えていたのです。でも、同行したカメラマン氏から見ると、私の愚痴は、まったく初心者ドライバー的なものだったわけです。

アルファロメオ・145右ハンドル輸入車のアクセル・ブレーキペダル

私が彼の言葉に慄然とした背景には、自分が近いうち、F1だけでなく、市販車の担当もすることに決まっていたことがありました。これからいろいろなクルマに乗ることになるのに、自分は、愛車の操作感にこだわっている。これじゃだめだ!その後私は、クルマ担当となって毎月いろいろなクルマに乗るようになり、小さな違いはまったく気にならなくなってしまいました。鈍感になったとも言えます。

一般ドライバーの皆さんは、多くの場合、愛車しか運転しませんよね。すると、若い頃の私同様、ちょっとした違いが非常に気になります。それは当然のことだと思います。

ただ、やっぱり慣れるのです!

一昔前の輸入車の右ハンドル仕様には、ペダル位置がハンパなく中央寄りで、一瞬「げーっ!」と思うものもありました。たとえばアルファ145とか。しかし、近年「げーっ!」と思ったクルマは皆無です。それは私が鈍感になったためかもしれませんが……。

ランボルギーニ アヴェンタドール

つまり私は、もはや小さな違いがまったく判別できないカラダになってしまっていて、より国産車に近い、自然なペダル配置の右ハンドル仕様輸入車がどれか、ぜんぜんわからないのです。

最も違和感が強いクルマなら、ひとつ挙げることができます。それは、ランボルギーニ・アヴェンタドールの右ハンドル仕様です。あれは、アクセルペダルが足元中央より左にありました(笑)。ブレーキペダルは左隅くらいにありました。でも、それを責めることはできません。だって左ハンドル仕様は、アクセルが右隅に、ブレーキも中央より右にあるんですから!

ミッドシップスーパーカーは、前輪タイヤハウスが足元のすぐ近くにありますから、物理的にどうしようもないんです。でも、アヴェンタドールの右ハンドルのペダル配置にも、私は3秒で慣れることができました。

MJブロンディの「ひとりごと」

つまり、クルマを自分に合わせるか、自分をクルマに合わせるかの、意識の問題ではないでしょうか。

操作に関する違和感は、人それぞれ大きく異なります。もし、虎ボルタさんが、輸入車のペダル配置がどうしても受け入れられない場合は、国産車に乗り続けたほうがベダーだと思います。ただ、それはクルマ好きとして、一種の損失ではないでしょうか。

意識さえ変えれば、すぐに慣れます。それは、住み慣れた家からの引っ越しのようなものです。

大抵の場合は、住めば都なのだと私は思っています。

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清水 草一
筆者清水 草一

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。代表作『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高はなぜ渋滞するのか!?』などの著作で交通ジャーナリストとしても活動中。雑誌連載多数。日本文芸家協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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