国産車ユーザーにおける円安の「メリット・デメリット」とは?【教えて!MJブロンディ】
- 筆者: 清水 草一
国産車ユーザーにおける円安の「メリット・デメリット」とは?
円安が進んでます、輸入車は値段が上がるのかもしれません。
しかし、日本を愛し国産車を愛する自分には関係ありません。そんな国産車ユーザーである我々にとっての「円安のメリット・デメリット」があれば教えてください。(ニックネーム:鳥山明さん)
其の疑問、MJブロンディがお答え致します!
円安になると、輸入品の仕入れ価格が円建てでは高くなりますね。だから、鳥山さんのおっしゃるように、いずれ輸入車は値上げされるかもしれません。
ただ現状、多くのインポーターは円建て決済を採用していて、その場合、日本現地法人としては、円高になっても円安になっても関係ありません。つまり為替変動のリスクは、すべて本社側が負っているわけです。
では本社側は、どれくらいの為替レートを想定しているのか?現地価格と比較の上、輸出に係る経費をテキトーに上乗せしてみると、欧州車で1ユーロ110円から120円くらいではないかと想像します。
つまり最近の相場だと、本社としてはあまりおいしくないわけですが、為替は常に変動するもの。そのたびに値上げや値下げを繰り返していたら、ユーザーは安心してクルマを買うことができず、結果的にブランドイメージが下がってしまいます。
リーマンショック後の数年間は超円高が続いていたので、その間は海外メーカー本社側にとって、日本への輸出は非常においしい時期でした。それが逆転しても、数年間は我慢を続けるはずです。よって、1ユーロが140円近くになるまでは、値上げの動きはないのではないかと予想します。
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