開通したばかりの新東名、ゴールデンウィークに利用しても大丈夫?

開通したばかりの新東名、ゴールデンウィークに利用しても大丈夫?
新東名高速道路 御殿場ジャンクション空撮 新東名高速道路 御殿場ジャンクション空撮 新東名高速道路 御殿場ジャンクション空撮 新東名高速道路 御殿場ジャンクション空撮 新東名高速道路 御殿場ジャンクション空撮 新東名高速道路 上城高架橋 新東名高速道路 谷津川橋 新東名高速道路 新富士川橋 新東名高速道路 新富士川橋 新東名高速道路 新富士川橋 新東名高速道路 新富士川橋 画像ギャラリーはこちら
新東名高速道路 新清水JCTと新清水IC

4月14日に、第二東名こと新東名高速が開通しますが、これによるメリット、デメリットって、ぶっちゃけどんなことが予想されますか?

実はG.Wで、名古屋に帰省する予定です。家は東京の多摩市です。

新東名の開通によりスムーズに行けるのであれば横浜町田から乗って、逆にこれまでとなんら変わらないだろうというのであれば従来通り中央道で行こうかと思っています。

MJさんのご意見をお聞かせください。(ミル・マスカラスさん)

其の疑問、MJブロンディがお答えいたします!

新東名高速道路 新清水ジャンクション空撮

新東名の開通は、道路交通ジャーナリストである私にとって、ひとつの夢の実現です。

11年前、「高速道路建設はすべてムダであり悪」という風潮の中、新名神も含めて建設現場を滋賀県から御殿場まで辿り、「それでも建設すべき、日本にとって必要な道路」という結論を出したという思い入れもあります。

なにしろ東名高速は、常に交通容量を上回るクルマが走っていて、なにかあると即座に渋滞してしまう状況です。しかし、それに並行する新東名ができれば、交通容量は2倍に増強され、開通区間(御殿場―三ヶ日間)に関しては、渋滞はほぼ皆無になります。

また、新東名は、地盤が堅固な山側を通る分、災害にも強い。東南海大地震が起きれば、東名は間違いなく大きな被害を受けますが、新東名の方が地震にも津波にも強いことは間違いありません。

普段も、事故などで片方が通行止めになっても、もう片方があるわけですから、リダンダンシーが確保されます。メリットは計り知れません。

逆に、デメリットはというと、ほとんどなにも思い浮かびません。新東名の開通は遅すぎたくらいです。

ただ、短期的には、新東名の未開通区間(東京―御殿場と三ヶ日―豊田)の東名の渋滞が悪化する可能性はあります。誰だって、新しくてすばらしい道路ができると聞けば、走ってみたくなりますよね。

ミル・マスカラスさんも、これまでは中央道を使っていたけど、次回は新東名にしようか?と思っているわけで、そういう人はかなり多数いると思います。つまり、神奈川県の大和トンネルと、愛知県の岡崎インター付近を先頭にした自然渋滞は、開通後しばらくは激化する可能性が高いでしょう。

新東名ができても、別に交通量が2倍になるわけではなく、新規開通のご祝儀相場を含めても、数%の増加のはずですが、交通量が数%増えれば、渋滞量は最大2倍程度にまで増えてしまいます。

岡崎インター付近については、2~3年後、浜松引佐―豊田東間が開通するまで、暫定的に片側2車線から3車線に拡幅してあるので、これがかなり渋滞を緩和してくれると思いますが、神奈川県の大和トンネルの渋滞は、何ら新規の対策が打たれていないので、ちょっと心配です。

よって、今度のGWに限っては、ミル・マスカラスさんは、従来通り中央道を使った方が無難だと思います。ご自宅も多摩市で、中央道に近いですしね。新東名を使う場合は、新規開通区間はスイスイですが、その前後でかなりの渋滞に遭うかもしれません。事前に交通情報を調べて、どちらがいいか、冷静に判断してみてください。

ただ私なら、たとえ多少混んでも、新東名を使います。やっぱり新しい道路を走ってみたいですからね!

新東名高速道路 金谷トンネル新東名高速道路 新富士川橋空撮新東名高速道路 大平高架橋・都田川橋新東名高速道路 安倍川橋新東名高速道路 大平高架橋・都田川橋

MJブロンディの「ひとりごと」

新東名高速道路 宮ヶ島高架橋

新東名はカーブや勾配が少なく、もともと片側3車線の設計だったところに、2車線だけ造ってあるので(道路公団民営化論議の結果、建設費節減のためこうなった)、非常にゆったりしていて気分爽快。

ドイツのアウトバーンにも負けない高速道路です。ドイツ人なら間違いなく速度無制限にするでしょう。しかし日本では、相変わらず制限速度は100キロですから、気を付けましょう。

自動車評論家MJブロンディこと清水草一氏に聞きたいことを受付中!

自動車評論家、清水草一(MJブロンディ)が、みんなの疑問に面白く答えてくれる自動車用語解説。みなさんのクルマに関する疑問についてアンケートを実施しておりますので、皆さんドシドシご応募下さい!

https://service.autoc-one.jp/mypage/article/message_detail?no=112

マイページにログイン」→「マイページトップ」→「マイページの最新情報」にある【アンケート】から投稿頂くことができます。

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

清水 草一
筆者清水 草一

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。代表作『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高はなぜ渋滞するのか!?』などの著作で交通ジャーナリストとしても活動中。雑誌連載多数。日本文芸家協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる