【比較】ホンダ ステップワゴン vs トヨタ ノア・ヴォクシー どっちが買い!?徹底比較/渡辺陽一郎(1/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
ステップワゴンが5年振りにフルモデルチェンジ!
新型車の開発には各メーカーとも車種を問わず力を注ぐが、そのなかでも「ミニバン」は特に開発の成果が分かりやすい。居住空間の広さ、シートアレンジ、荷室の使い勝手、乗降性など実用的な機能を中心として進化させるためである。
また、分かりやすく進化させねば“ならない”事情もある。ミニバンは国内の販売比率が高く(海外では販売されていない車種も多い)、実用性で人気を高めたから競争が激しい。
ミニバンは常に横並びで比較され、機能の優劣や価格の割安感で見劣りしてしまうと熾烈な競争に勝つことが出来ない。その為、ミニバンは常にライバル車を横目に開発が行われる。フルモデルチェンジを迎えるミニバンは、すでに発売されているライバル車のミニバンを乗り越えねばならない。いわば、「後出しジャンケン」の連続なのである。
そのため、ミニバンの開発者はライバル車のミニバンにも非常に詳しい。競争相手の長所と短所を知り尽くしている。
そんな厳しい競争を展開しているミニバンの代表車種の一つ「ホンダ ステップワゴン」が、フルモデルチェンジを受けた。
ステップワゴンの詳細は2015年4月23日に掲載したホンダ新型(5代目)ステップワゴン新型車解説を参照していただくとして、ここではライバル車と比較してみよう。
ライバル車としては、昨年フルモデルチェンジを受けた「ノアヴォク」をチョイス
ミドルサイズミニバンであるステップワゴンのライバル車といえば、トヨタの「ヴォクシー&ノア」と日産の「セレナ」だろう。両車とも基本5ナンバーサイズのスライドドアを備えたミニバンで、売れ筋グレードは250~270万円前後に設定されている。
ステップワゴンが先代型だった時は2リッターエンジンという共通点もあったが、新型では1.5リッターのターボへと切り替わったので、他のライバル車とは排気量に差が生じている。
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