日産 スカイライン vs BMW 3シリーズ どっちが買い!?徹底比較/渡辺陽一郎(2/2)

日産 スカイライン vs BMW 3シリーズ どっちが買い!?徹底比較/渡辺陽一郎
(左)BMW ActiveHybrid 3/(右)日産 スカイラインハイブリッド 350GT 日産 スカイラインハイブリッド 350GT 日産 スカイラインハイブリッド 350GT 日産 スカイラインハイブリッド 350GT 日産 スカイラインハイブリッド 350GT 日産 スカイラインハイブリッド 350GT 日産 スカイラインハイブリッド 350GT 日産 スカイラインハイブリッド 350GT 日産 スカイラインハイブリッド 350GT 日産 スカイラインハイブリッド 350GT 日産 スカイラインハイブリッド 350GT 画像ギャラリーはこちら

「日産 スカイライン 350GT HYBRID Type P」vs 「BMW Active Hybrid3」

日産 スカイラインハイブリッド 350GT
日産 スカイラインハイブリッド 350GT日産 スカイラインハイブリッド 350GT

次は、ハイブリッド同士で比べて見よう。

「日産 スカイライン 350GT HYBRID Type P」は、V型6気筒の3.5リッターエンジンがベース。

最大トルクは「35.7kg-m」で200GT-tと等しいものの、エンジンとモーターの駆動力を合計したシステム最高出力は「364ps」に向上している。

高回転域の吹け上がりにもパンチがあり、7,000rpm近くまで一気に回る。体感的な動力性能は4.0~4.5リッタークラスと考えて良い。

BMW ActiveHybrid 3
BMW ActiveHybrid 3BMW ActiveHybrid 3

一方、「BMW Active Hybrid3」は、直列6気筒の3リッターエンジンにターボを装着し、さらにモーター駆動も組み合わせることでハイブリッド化した。3シリーズでは唯一の直列6気筒エンジン搭載車だ。

エンジン本体の最大トルクは「40.8kg-m(1,200~5,000rpm)と強力で、エンジンとモーター駆動を合計したシステム最高出力は340psに達する。

Active Hybrid3の特徴は、エンジンの回転感覚が幅広い領域で洗練されていること。直列6気筒のメカニズムも影響しており、上級クラスの特別なパワーユニットとして造り込んだ。ターボを上手に活用して、高回転域におけるパワーの盛り上がり感も強い。もっとも、メカニズムが凝っているだけに価格も高く、ベーシックなActive Hybrid3でも738万円(8速AT)だ。スカイライン 350GT HYBRID Type Pならば、500万2560円(7速AT)に収まる。

JC08モード燃費はスカイライン 350GT HYBRID Type Pが「17.8km/L」、Active Hybrid3が「16.5km/L」になる。

つまり2リッターターボはスカイラインが「パワー指向型」で、3シリーズは燃費も優れた「バランス型」。ハイブリッドは逆に、スカイラインの燃費が少し勝る。

そのため、スカイラインではハイブリッドの燃費性能が200GT-tよりも優れているが、3シリーズでは、320iとアクティブハイブリッド3の数値はほぼ同じだ。

走行安定性は、スカイラインがダイレクトアダプティブステアリングの設定も含め、機敏に曲がる性格に仕上げた。分かりやすいスポーツ感覚を前面に押し出している。

3シリーズは、小さな舵角から正確に反応させながらも、スカイラインほど鋭く向きを変える性格ではない。扱いやすさを重視して、違和感のない運転感覚に仕上げた。

このあたりは良し悪しというよりも趣味性の違いだ。長距離移動時の快適性を含めて、移動のためのツールとして使うなら3シリーズが適している。

日産 スカイライン vs BMW 3シリーズ -総評-

日産 スカイラインハイブリッド 350GTBMW ActiveHybrid 3

峠道を走るなど、スポーツセダンの特別な運転感覚を求めるなら、スカイラインが面白い。かなり機敏に曲がるので走行安定性のバランスが心配になるが、危険を回避する状況を含めて、挙動が大きく乱されることはない。

そしてスカイラインは日本車らしく、いろいろなメカニズムを採用しながら価格が安い。

今までのBMWは、日本車を開発する上で走行性能の目標とされていた。実際、以前の日本車は走行安定性と乗り心地の両面でBMWに見劣りしたが、スカイラインは現行型になって走りのレベルを底上げした。並列に選択できる水準に達している。

そしてスカイラインと3シリーズの走行安定性、乗り心地、両車のブランドを感じさせる運転感覚は、セダンでなければ実現することは難しい。セダンは保守的なジャンルと見られがちだが、着実に進化を続け今でも走行性能をリードしている。

前へ 1 2

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

新車・中古車を検討の方へ

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

日産 スカイラインの最新自動車ニュース/記事

日産のカタログ情報 日産 スカイラインのカタログ情報 日産の中古車検索 日産 スカイラインの中古車検索 日産の記事一覧 日産 スカイラインの記事一覧 日産のニュース一覧 日産 スカイラインのニュース一覧

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる