日産 エルグランド vs トヨタ アルファード 人気のLサイズミニバン5番勝負!!(2/2)
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エルグランド vs アルファード -ラゲージ比較-
続いて比較するのはラゲージスペース。
エルグランドがビッグマイナーチェンジで最も力を入れたポイントがこのラゲージスペース。アルファードはゴルフバッグを縦積みできるのだが、マイナーチェンジ前のエルグランドはできなかったからだ。そこでエルグランドは3列目シートに前方向へ240mmのスライド機能を追加し、後部のラゲージボードの高さを150mm程度下げられるようにしたことで、マイナーチェンジ後のエルグランドは3列目シートに人が座っていても9インチのゴルフバックを最大6個積載できるようになった。
実際にゴルフバッグを積んでみると、両車とも9インチのゴルフバッグがスッポリと収まる。ただアルファードのラゲージは床面が高いため、バックミラーによる後方視界がかなり厳しめ。
一方のエルグランドは床面が下にくぼんでいるため後方視界は確保されている。ラゲージの使い勝手は大幅に改善されたエルグランドが一歩リードといえる。
エルグランド vs アルファード -走行性能比較-
続いては走行性能を比較したい。
試乗車がアルファードが2.4Lハイブリッド車、エルグランドが2.5Lガソリン車なのでパワーや加速感などは差し控えて、乗り心地や直進安定性、コーナリングに絞って比較したい。
アルファードの乗り心地はソフト。背が高いこともあってコーナリング時もロール量は大きめで、乗っている人は揺れをそれなりに感じる。しかしヘタに足を固めたりするとバランスが崩れてしまうので、このおおらかな味付けでOK。
一方のエルグランドはE52型になり、走行性能を高めるため低床プラットフォームを採用しただけのことはあって小気味いい走りをする。高速走行時でも直進安定性は高く、揺れの収束も早い。しかもコーナリングはミニバンとは思えないほど安定している。
走りはミニバンの域を超えたエルグランドのしっかりと安定した走りを評価したい。
エルグランド vs アルファード -安全装備比較-
最後は安全装備で比較する。
エルグランドは縦列駐車や車庫入れの際に威力を発揮する移動物検知機能付のアラウンドビューモニターをはじめ、6月からディーラーオプションで設定された新装備、リアガラス内部にカメラを内蔵し、バックミラーに内蔵したモニターに映像を映し、後方視界を確保するスマートルームミラー(6万円、取付工賃・消費税込み)などドライバーをサポートする装備が満載だ。
アルファードもパノラミックビューモニターが用意されているが、たくさんの荷物を積んだ時や降雨時、暗い駐車場やトンネルなどどんなシーンでもクリアな後方視界をドライバーに提供するスマートルームミラーの実力は相当高く重宝した。
ここはスマートルームミラーを装備したことでエルグランドがリードだ。
こうしてエルグランドとアルファードという2台のLサイズミニバンを比較してみると、それぞれ光る魅力があり実力は拮抗している。
しかしエルグランドはビッグマイナーチェンジによって販売台数も回復し、確実に王者アルファード/ヴェルファイアを捉えつつある。
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