スズキ ハスラー vs ホンダ N-WGN カスタム どっちが買い!?徹底比較(3/3)

  • 筆者: 渡辺 陽一郎
  • カメラマン:スズキ株式会社/本田技研工業/茂呂幸正
スズキ ハスラー vs ホンダ N-WGN カスタム どっちが買い!?徹底比較
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【スズキ ハスラー vs ホンダ N-WGN 燃費/価格対決】

モデル名

グレード名

JC08モード燃費

スズキ ハスラー

X

29.2km/L(FF・CVT)

Xターボ

26.8km/L(FF・CVT)

G

29.2km/L(FF・CVT)/24.4km/L(FF・5MT)

A

26.0km/L(FF・CVT)/23.4km/L(FF・5MT)

ホンダ N-WGNカスタム

G

29.2km/L(FF・CVT)

G Aパッケージ

29.2km/L(FF・CVT)

G ターボパッケージ

26.0km/L(FF・CVT)

燃費性能は、ノーマルエンジンを搭載した2WDモデルで見ると、ハスラーが29.2km/L(アイドリングストップの備わらないAグレードは26km/L)、ターボが26.8km/Lだ。

N-WGN カスタムはノーマルエンジンが29.2km/Lで、ターボは26km/L。若干の差はあるが、ほぼ同じ数値になる。もっともハスラーが太いタイヤを装着していることも考えると、燃費効率では頑張った。

スズキ ハスラー

装備と価格のバランスは売れ筋グレードで比べよう。

ハスラーには5種類のグレードが用意されるが、売れ筋はノーマルエンジンを積んだ上級グレードのX。4WDには悪路の急斜面を安定して走れるヒルディセントコントロールなども装着され、推奨グレードとなるが、比較する趣旨なので2WDを選ぶ。低速域で衝突の回避を支援するレーダーブレーキサポート、横滑り防止装置のESP、ディスチャージヘッドランプ、15インチアルミホイールなどを標準装着して、車両価格(税込)は136万9200円だ。

ホンダ N-WGN

対するN-WGN カスタムは、同様にノーマルエンジンを搭載したAパッケージを選ぶ。ハスラーXと同等の装備に加えて、サイド&カーテンエアバッグ、車間距離制御機能のないベーシックなクルーズコントロールも備わる。車両価格は145万円(税込)だから、ハスラー Xグレードよりも8万800円高い。

単純に装備だけを比べると8万800円の差額ならN-WGN カスタムが若干割安に思えるが、ハスラーには多彩なシートアレンジが備わり、フタの付いた収納設備も多い。機能や装備と価格のバランスは同等か、ハスラーが少し勝る。

スズキ ハスラーホンダ N-WGN

ディーラーオプションパーツは、ハスラーが大幅に充実する。特に注目されるのは、フロントシートのバックレストを後方に倒し、リアシートのバックレストは前方に倒すとフラットな空間になるので、その上に敷くベッドクッション(3万8850円)を用意したこと。車内全体をベッドスペースにアレンジできる。ウインドーに装着するプライバシーシェード(フロント&サイドが2万3100円/リア側が1万9950円)も装着できるから、N-BOXプラスのような「車中泊」を楽しめる。ディーラーオプションカタログを見ているだけで、楽しい気分になれるのがハスラーだ。

一方のN-WGN カスタムは、シートの快適な座り心地と安全装備の充実が特徴で、セダン感覚の軽自動車に仕上げた。両車ともにターゲットとするユーザーが異なる。

興味をそそられるのはハスラーだが、このクルマが成り立つのは、ワゴンR、N-WGNといった実用重視の軽自動車があるからだ。その意味では日常的な使い勝手の優れたN-WGN カスタムの魅力も大きい。機能は一長一短なので、使い方や好みに応じて選んで欲しい。

軽自動車メーカーは増税にロックオン 

スズキ ハスラーホンダ N-WGN

ちなみに軽自動車税が2015年4月1日から値上げされることが決まった。新車として販売された車両については、現在の年額7200円が1.5倍の1万800円になる。この件についてスズキの鈴木修会長兼社長は、ハスラーの報道発表会の席上で「心の中は燃えちぎっている。どこかで恨みを晴らしたい」と語った。

確かに新車として販売される軽自動車を大幅に増税するとなれば(13年を超えた古い車両を1.2倍に増税する大問題も抱えるが)、メーカーとしては国から攻撃を受けているようなもの。「逆に売れ行きを伸ばしてやろうじゃないか!」と奮い立つのは当然だ。商品力の向上と低価格化に、一層の力が入るだろう。

ハスラーの投入と増税の決定時期が重なったのは、もちろんねらったワケではないがタイミング的にピッタリ。ハスラーの発売を機に、スズキに限らず軽自動車メーカーは増税にロックオン!戦闘体勢に入った。現在の新車市場に占める軽自動車のシェアは約40%だが、今後は増税を蹴散らしながらシェア50%への道を突き進む!かも知れませんね。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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