日産 新型スカイライン vs トヨタ クラウンアスリート どっちが買い!?徹底比較(1/3)

  • 筆者: 渡辺 陽一郎
  • カメラマン:日産自動車株式会社/和田清志/茂呂幸正
日産 新型スカイライン vs トヨタ クラウンアスリート どっちが買い!?徹底比較
日産、新型「スカイライン 350GT HYBRID Type SP(2WD)」 日産、新型「スカイライン 350GT HYBRID Type P(2WD)」 日産、新型「スカイライン 350GT HYBRID」 日産、新型「スカイライン 350GT HYBRID」 日産、新型「スカイライン 350GT HYBRID Type P(2WD)」 日産、新型「スカイライン 350GT HYBRID」 日産、新型「スカイライン 350GT HYBRID Type P(2WD)」 日産、新型「スカイライン 350GT HYBRID」 日産、新型「スカイライン 350GT HYBRID Type P(2WD)」 日産、新型「スカイライン 350GT HYBRID」 日産、新型「スカイライン」 画像ギャラリーはこちら

曲がり角に差し掛かっているセダンに、注目のモデルが登場!

日産、新型「スカイライン 350GT HYBRID」
日産、新型「スカイライン 350GT HYBRID Type SP(2WD)」日産、新型「スカイライン 350GT HYBRID」

先ごろ開催された『第43回 東京モーターショー2013』には、市販を前提にしたいくつかの車両が出品された。その顔ぶれを見ると、セダンは寂しい限りだ。注目を集めたのは、トヨタならミニバンの新型「ノア」&「ヴォクシー」、ホンダはSUVの「ヴェゼル」、スバルはワゴンの「レヴォーク」といった具合で、現実味のあるセダンは日産の次期「ティアナ」くらい。今では新車として売られるクルマの約40%が軽自動車で、残りの20~25%はコンパクトカーという状況だから、セダンも曲り角にきている。

このような状況の中で注目されるのが、2013年11月11日に発表された新型スカイラインだ。詳細は発表当日に掲載された「日産 新型スカイライン(ハイブリッド) 新型車解説 [2013年フルモデルチェンジ]」をご覧いただきたいが、新型スカイラインは、V型6気筒の3.5リッターエンジンをベースにしたハイブリッド専用車として登場した。ノーマルエンジンは日本仕様の開発が間に合わず、先代V36型のV6 2.5リッター「250GT」を継続的に売る。

新旧モデルを併売するあたりは、日本のユーザーとして少々割り切れない気持ちを抱く。北米で売られるインフィニティQ50には、ハイブリッドと併せて3.7リッターのノーマルエンジンも用意され、品ぞろえが完成しているからだ。

加えて前出の新型車解説でも述べたように、日本で売るスカイラインにもインフィニティのエンブレムが付く。スカイラインの名声を再び高めたいと暗中模索した結果だろうが、中途半端な印象は拭えない。「インフィニティ・スカイライン」としてのブランド表現が現時点では見えず、ユーザーを納得させるには程遠い状況だ。購入できる時期も遅く、発表は2013年11月なのに「発売」は2014年2月末になる。

意外にライバル車がいない!?

日産、新型「スカイライン 350GT HYBRID Type P(2WD)」日産、新型「スカイライン 350GT HYBRID Type P(2WD)」

曖昧にスタートした感じの新型スカイラインだが、クルマそのものは注目に値する。価格も同様だ。日産は「新型が高価格だから250GTを残した」というが、V型6気筒の3.5リッターエンジンをベースにしたハイブリッドを搭載し、カーナビも標準装着して、350GTハイブリッドが449万6100円ならば割高ではない。先代型の370GTタイプSも、ノーマルエンジンで409万5000円だった。

そこでライバル比較となったが、今回は比較相手を決めるのに悩んだ。エンジンの排気量がピッタリなのはレクサス「GS450h」だが、車両価格は最廉価仕様でも704万円。スカイラインは衝突回避の支援機能などを備えた最上級の350GTハイブリッドタイプSPでも526万4700円だから、車両価格が吊り合わない。日産「フーガハイブリッド」はもう少し安いが、身内同士で比べても仕方ない。クリーンディーゼルターボのマツダ「アテンザXD」は、Lパッケージでも348万2500円だから逆に安すぎる。ホンダ「アコードハイブリッド」も同様で、スポーティー指向ではないからクルマの性格も違う。本来のライバル車はトヨタ「マークX」だが、ハイブリッドやディーゼルはなく、最上級グレードでも390万円だ。

こう考えると新型スカイラインは意外にライバル車がいない。隙間を突いたような価格帯に位置しており、上手に売れば、日本車からBMW「3シリーズ」やメルセデス・ベンツ「Cクラス」に代替えするユーザーを引き付けられるのではないか。ならばやはりインフィニティのエンブレムは不要だろう、などと考えた。

トヨタ 新型 クラウン(14代目)「ハイブリッド アスリート」

ならばBMWと比べるかとも思ったが、スカイラインは日本では伝統のセダン。日本車を相手にしたい。そこで人気車でもあるトヨタ「クラウンアスリート ハイブリッド」を取り上げることにした。

カーナビなどを標準装着したトヨタクラウンアスリートハイブリッドSの車両価格は469万円。これにミリ波レーダー方式の衝突回避支援機能などを含んだアドバンストパッケージ(10万5000円)を加えて479万5000円だ。

対するスカイラインは350GTハイブリッドタイプPで486万3600円。このグレードには衝突回避の支援機能も標準装着される。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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