三菱 新型アウトランダー vs スバル 新型フォレスター どっちが買い!?徹底比較(1/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
【新型アウトランダー vs 新型スバル フォレスター ~SUVの魅力を徹底比較!!~】
今の時代、“趣味性の強いクルマを選ぶならばSUV”ではないかと思う。
若年層のクルマ離れも影響して、クルマ好きといえばオジサンが中心。子育て世代の人も多いだろう。となればファミリーカーとして機能することが条件だ。セダンやワゴンも選べるが、ワゴンは品ぞろえが大幅に減り、セダンは落ち着き過ぎている印象を受ける中、SUVの魅力が際立ってきている。
2015年の春まで続くエコカー減税との相性も、SUVであれば良好だ。減税のベースになる平成27年度燃費基準は、車両重量とJC08モード燃費の関係だけで決まり、排気量に対してボディの重い車種が有利。燃費基準の問題点でもあるが、ミニバンと同じく、SUVはボディが重く減税対象に入りやすい。
このSUVに向けた追い風に乗るように、2012年10月に『三菱 アウトランダー』、11月には『スバル フォレスター』がフルモデルチェンジを行った。まさにライバル同士の間柄であるこの2車種を、早速比べてみよう。
全長 (mm) | 全幅 (mm) | 全高 (mm) | ホイールベース (mm) | |
---|---|---|---|---|
三菱 アウトランダー | 4,655 | 1,800 | 1,680 | 2,670 |
スバル フォレスター | 4,595 | 1,795 | 1,695 | 2,640 |
ボディは両車とも3ナンバーサイズだが、SUVでは中級クラスに属する。新型アウトランダーは新型フォレスターに対して全長が60mm、全幅が5mm上まわり、全高は15mm低い。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は新型アウトランダーが30mm長い。
寸法上の違いはあるが、ほぼ同じ大きさと考えて良いだろう。最小回転半径も5.3mで等しい。
それなのに外観の見栄えはかなり違う。フォレスターは現行型になってSUVらしさを強め、厚みのあるフロントマスク、個性的なデザインのアルミホイールなど、野生味を強めた。「スバル インプレッサ XV」が最低地上高(路面とボディの最も低い部分との間隔)を200mmに設定するなど、SUVらしくなったこともあり、フォレスターはその濃度をさらに増している。
対する新型アウトランダーの外観は、鋭角的でスポーティーだった先代型に比べると穏やかな雰囲気だ。フロントマスクやボディサイドには丸みが付けられ、微妙な陰影に質感の高さが漂う。先代型のようなストレートな表現ではないから、日本のSUV市場では受けにくいかも知れないが、遠方から見てもアウトランダーだと認識できる。
見栄えは好みの問題。新型フォレスターが野生味を強め、新型アウトランダーが穏やかな質感を重視したことで、両車の違いが先代型よりも際立っている。
この記事にコメントする