日産 セレナハイブリッド(S-HYBRID) vs ホンダ ステップワゴン どっちが買い!?徹底比較(2/2)

日産 セレナハイブリッド(S-HYBRID) vs ホンダ ステップワゴン どっちが買い!?徹底比較
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【セレナHV vs ステップワゴン 居住性・ラゲッジ対決】居住性はセレナ、ラゲッジはステップワゴンが上まわる

日産 セレナハイブリッド(S-HYBRID)3列目シートホンダ ステップワゴン 3列目シート

次は、両車の機能における違いを見てみよう。5ナンバーサイズを基本としながら広い室内を備える点は共通だが、機能には一長一短ある。

まずは居住性だが、1列目&2列目は互角。差が生じるのは3列目だ。頭上や足元の空間は同等だが、座り心地でセレナが勝っているのだ。

ステップワゴンは3列目を床下格納にしたので、バックレストの下側に骨格が位置しており、部分的に硬いところがある。その点、セレナは左右に跳ね上げる方式で、シートの造りに無理が生じていない。

5ナンバーサイズを基本としたミニバンでは、最も居住性が優れているのがセレナだ。

シートアレンジもセレナは充実している。2列目シートの中央部分は1列目の間までスライドして、収納ボックスとして活用できる。2列目の左側には左右方向のスライド機能も備わり、2列目の中央部を1列目の間にセットした時には、幅の狭いベンチシートとして使える。この時にはスライドドア付近の間口が広がり、2列目に同乗者が座った状態でも3列目の乗り降りが可能だ。

内装の質感もセレナが上まわる。インパネ中央部の素材などで差を付けている。

日産 セレナハイブリッド(S-HYBRID)ラゲッジルーム(3列目シート格納)ホンダ ステップワゴン ラゲッジルーム(3列目シート格納)

一方、3列目が床下格納になるステップワゴンは荷室の使い勝手で勝る。セレナでは畳んだ3列目が荷室に張り出すが、ステップワゴンなら車内の後部がスッキリとした広い積載空間となる。

低床プラットフォームもステップワゴンの特徴。セレナと同じフラットフロア構造を採用しながら、床が約60mm低い。セレナは階段状のサイドステップを介して乗り降りするが、ステップワゴンなら床に足が直接届く

そして床が低ければ、重心も低く抑えることが可能になる。セレナの室内高は1380mm、ステップワゴンは1395mmでわずかに上まわるが、全高は50mm低い1815mm。

ステップワゴンは床と天井を低く抑えることで低重心になり、走行安定性が優れる。操舵感もセレナに比べて鈍さを感じさせず、素直なフィールへと仕上げられた

【セレナHV vs ステップワゴン 総合評価】価格・装備も拮抗する2車

日産 セレナハイブリッド(S-HYBRID)インテリア

以上、両車の優劣を整理すると、セレナのメリットは「(3列目を中心とした)快適な居住性」「多彩なシートアレンジ」「上質な内装」の3つ。

対するステップワゴンのメリットは、「(低床設計に基づく)自然な運転感覚」「スムーズな乗降性」「(3列目の床下格納によって得られる)使いやすい荷室」だ。

燃費は、セレナが「15.2km/L」、ステップワゴンは「15km/L」。車両重量と燃費数値のバランスによって、エコカー減税はセレナが「免税」ステップワゴンは「75%」だが、燃費性能についてはほぼ同等だ。

装備と価格のバランスも、同じ価格帯に属するグレード同士では拮抗している。

買い得グレードで見ると、セレナ 20X Sハイブリッドの価格は238万4,550円、ステップワゴンG Eセレクションは233万1,200円だ。両車ともに横滑り防止装置が標準装着され、サイド&カーテンエアバッグはオプション設定になる。

スライドドアの電動機能はセレナが左側のみでステップワゴンは両側に付くが、空調機能はステップワゴンがフロントエアコン&リヤクーラーなのに対し、セレナはデュアルタイプのオートエアコンを装着。セレナはシートアレンジも多彩だから約5万円の価格差はあるが、買い得感はほぼ同等と考えて良いだろう。

ホンダ ステップワゴン 走行イメージ(写真はステップワゴンスパーダ)

エアロパーツを備えた「セレナ ハイウェイスター」「ステップワゴン スパーダ」にも同様のことが当てはまる。

この2車は格好のライバル。互いの買い得感が研究し尽くされて価格をギリギリまで安く抑えられているから、ほとんど差が付かないというのが正直なところだ。

そこで、選び方の結論としては多人数乗車時の居住性、多彩なシートアレンジなどを重視するユーザーは、セレナを検討すると良い

また、背の高いミニバンにも優れた走行安定性や運転感覚を求めたり、3列目を畳んだ時の荷室の使い勝手を大切に考えるユーザーには、ステップワゴンがピッタリだ

この機能の違いを念頭に置いた上で、両車を試乗してみると良いだろう。2車種だけなら、週末を使ってディーラーをまわれる。時間を置かずに試乗すれば、両車の違いは明確に分かる。自分にピッタリの愛車を選んで欲しい。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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