ボルボ 限定スポーツモデル「S60 ポールスター」「V40 R-DESIGN カーボン・エディション」 試乗レポート(4/4)

ボルボ 限定スポーツモデル「S60 ポールスター」「V40 R-DESIGN カーボン・エディション」 試乗レポート
ボルボ S60 ポールスター/V40 R-DESIGN カーボン・エディション 試乗レポート/嶋田智之 ボルボ S60 ポールスター/V40 R-DESIGN カーボン・エディション 試乗レポート/嶋田智之 ボルボ S60 ポールスター/V40 R-DESIGN カーボン・エディション 試乗レポート/嶋田智之 ボルボ S60 ポールスター/V40 R-DESIGN カーボン・エディション 試乗レポート/嶋田智之 ボルボ S60 ポールスター/V40 R-DESIGN カーボン・エディション 試乗レポート/嶋田智之 ボルボ S60 ポールスター/V40 R-DESIGN カーボン・エディション 試乗レポート/嶋田智之 ボルボ S60 ポールスター/V40 R-DESIGN カーボン・エディション 試乗レポート/嶋田智之 ボルボ S60 ポールスター/V40 R-DESIGN カーボン・エディション 試乗レポート/嶋田智之 ボルボ S60 ポールスター/V40 R-DESIGN カーボン・エディション 試乗レポート/嶋田智之 ボルボ S60 ポールスター/V40 R-DESIGN カーボン・エディション 試乗レポート/嶋田智之 ボルボ S60 ポールスター/V40 R-DESIGN カーボン・エディション 試乗レポート/嶋田智之 画像ギャラリーはこちら

レースとボルボを知り尽くしたポールスターならではのトータルチューニング

ボルボ S60 ポールスター/V40 R-DESIGN カーボン・エディション 試乗レポート/嶋田智之ボルボ S60 ポールスター/V40 R-DESIGN カーボン・エディション 試乗レポート/嶋田智之

おもしろいのはAWDのセッティングで、ESCをOFFにして速度を上げていくと、それにともなって駆動が後輪寄りになり、グイグイと力強く曲がる性格に転じていくこと。それでもAWDらしく前輪で引っ張ることは放棄したりはしないからスパンと飛んでしまうようなことにはならないけれど、その領域だとステアリングのレスポンスも相当にシャープだし切った分だけしっかり反応してくれるから、もう楽しくて仕方ないような気分になってくる。

ひとつ問題があるとすれば、コーナリングスピードは速いし立ち上がり加速からその後の伸びも速いから、次のコーナーへ侵入する手前のブレーキングで「おっ?」と思わされること。ストッピングパワーもかなり強力ではあるのだけど、その身のこなしや加速の勢いから1.8トン近いクルマであることを忘れがちになって、少々突っ込み過ぎてしまうようなところがあるのだ。いや、これはクルマじゃなくてドライバーの問題ではあるのだけど……。

いずれにせよ、S60ポールスターがボルボらしい乗り味を巧みにキープしたまま滅法速くて楽しいスポーツセダンに仕上がっていることは確かで、なるほど、ボルボを知り尽くしたレース屋さんが総合的にチューンナップするとこうなるのだな、という嬉しい発見をさせてもらった気分だった。

ポールスターはもはや完全に、メルセデスにとってのAMGやBMWにとってのMと同じように、完全に機能してるのだ。

その充実の仕様を考えたらちっと高くない!

ボルボ S60 ポールスター/V40 R-DESIGN カーボン・エディション 試乗レポート/嶋田智之ボルボ S60 ポールスター/V40 R-DESIGN カーボン・エディション 試乗レポート/嶋田智之

V40 R-DESIGNカーボン・エディション+ポールスター・パフォーマンス・パッケージが478万8000円、S60ポールスターが829万円。この金額をどう思うかはボルボに何を求めるかによるだろうけど、加えられている手数やその高価を考えると、僕はちっとも高くないと思う。

さっきも触れたとおり、ボルボは“ポールスター・シアン・レーシング”として、2016年から正式に世界ツーリングカー選手権に参戦する。マシンとなる“S60 TC1”の写真や動画はすでに公開されていて、めちゃめちゃカッコイイ。その作りを見るまでもなく、ボルボは本気で表彰台を目指している。

2015年にポールスターを傘下に収め、2016年にポールスターとして世界の場で戦っていく。そこまで莫大な予算をかけて次々と大きな動きを見せるところから予測できるのは、ボルボはこの先、スポーツモデルをさらに充実させた展開を図っていくのだろうな、ということ。

ポールスターの息がかかった2台が想像以上に楽しかったこともあって、今後の“スポーツ・ボルボ”に期待する気持ちがムンムンと膨らんだ晩秋の1日だった。

[レポート:嶋田智之]

「VOLVO S60/V60 Polestar」[AWD(2016年モデル)] 主要諸元

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全長x全幅x全高:4635x1865x1480mm/ホイールベース:2775mm/最低地上高:130mm/車両重量:(S60)1780kg(V60)1810kg/駆動方式:専用電子制御AWDシステム(四輪駆動)[ハルデックス製・後輪へのトルク配分を増大]/エンジン種類:専用インタークーラー付 ボルグワーナー製専用ツインスクロールターボチャージャー DOHC 直列6気筒 24V 横置き ガソリンエンジン[2.5インチステンレス製エキゾーストシステム・3.5インチツインテールパイプ付/Polestar専用チューニング/ギアシフト高速化/ローンチコントロール機能付]/総排気量:2953cc/最高出力:350ps(258kW)/5250rpm/最大トルク:51.0kg-m(500N・m)/3000-4750rpm/トランスミッション:ギアトロニック 6速オートマチックトランスミッション(スポーツモード付)/サスペンション:(フロント)マクファーソンストラット式/(リア)マルチリンク式[専用スポーツサスペンション(オーリンズ共同開発)]/ブレーキ:(フロント)polestar・ブレンボ製6ピストンブレーキキャリパー 371x32mm ブレンボ製ベンチレーテッドブレーキディスク/(リア)302x22mm ベンチレーテッドブレーキディスク/タイヤ・ホイールサイズ:(前後)245/35ZR20[Michelin Super Sports タイヤ]・専用デザイン 20インチアルミホイール 8.0Jx20/燃料消費率:9.6km/L[JC08モード燃費]/車両本体価格:(S60 Polestar:限定10台)8,290,000円/(V60 Polestar:限定40台)8,490,000円[価格は全て消費税込み]

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嶋田 智之
筆者嶋田 智之

本人いわく「ヤミ鍋系」のエンスー自動車雑誌、『Tipo』の編集長を長く務め、スーパーカー専門誌『ROSSO』の総編集長を担当した後、フリーランスとして独立。2011年からクルマとヒトに照準を絞った「モノ書き兼エディター」として活動中。自動車イベントではトークのゲストとして声が掛かることも多い。世界各国のスポーツカーやヒストリックカー、新旧スーパーカー、世界に数台の歴史的な名車や1000PSオーバーのチューニングカーなどを筆頭に、ステアリングを握ったクルマの種類は業界でもトップクラス。過去の経歴から速いクルマばかりを好むと見られがちだが、その実はステアリングと4つのタイヤさえあるならどんなクルマでも楽しめてしまう自動車博愛主義者でもある。1964年生まれ。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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