日本人がまだ知らない「チューンドディーゼル」という考え方/ボルボ「D4」ポールスター・パフォーマンス・パッケージ 試乗レポート(4/4)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:島村栄二
熟成進む「V40」、その基礎体力の高さにも改めて感じ入る
そしてスロットル開度に対して切り遅れのない、V40のステアフィールもかなり気持ちいい。これは「ポールスター・パフォーマンス・パッケージ」に含まれるチューンではないけど、クルマとしての基本設計がいいんだろうなと思わせる瞬間でもあった。どれだけエンジンが出力を上げても受け止める、高い剛性の賜物でもあると思う。
ジェントルかつパワフルなのだから、そこはかとない余裕を感じて運転にもゆとりが生まれる。ちなみにディーゼルといえば悪名高いのはガラガラ音だけど、これも室内で聞く限りはまったく気にならない。
他人が乗っているのを車外で聞くとそれなりにぎょっとするほどガラガラ言っているのが否めないけど、室内でこの静粛性ならもうまったくモウマンタイ、問題ナシだ。
ボルボ V40 D4 SE 「ポールスター・パフォーマンス・パッケージ」装着車[FF] 主要諸元
全長x全幅x全高:4370x1800x1440mm/ホイールベース:2645mm/車両重量:1540kg/乗車定員:5名/駆動方式:前輪駆動(FF)/エンジン種類:「Drive-E」直列4気筒 DOHC 16V インタークーラー付ターボチャージャー 直噴 ディーゼルエンジン/総排気量:1968cc
最高出力:200ps(147kW)/4000rpm[標準仕様:190ps(140kW)/4250rpm]/最大トルク:440N・m/1750-2250rpm[標準仕様:40.8kg-m(400N・m)/1750-2500rpm]/トランスミッション:ギアトロニック 電子制御8速オートマチックトランスミッション(アイシンAW製)/燃料消費率:20.0km/L[JC08モード燃費]/タイヤサイズ:205/50R17/メーカー希望小売価格:ベースモデル「V40 D4 SE」3,990,000円(消費税込み)+「ポールスター・パフォーマンス・パッケージ」188,000円(作業工賃・消費税込み)
※試乗撮影車には「パノラマ・ガラスサンルーフ」(190,000円)「クリスタルホワイトパールペイント」(103,000円)「歩行者エアバッグ」(62,000円)「モダンウッドパネル」(21,000円)「PCC(パーソナル・カー・コミュニケーター)キーレスドライブ」(31,000円)「パーク・アシスト・パイロット/パークアシスト・フロント」(52,000円)「プレミアムサウンド・オーディオシステム/マルチメディア」(120,000円)等のメーカーオプション及び「レザー・パッケージ(本革シート/助手席8ウェイパワーシート/フロント・シートヒーター)」(210,000円)のオプションパッケージを装着。
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