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試乗レポート 2008/3/7 14:28

ボルボ V50 試乗レポート

関連: ボルボ V50 Text: 松下 宏 Photo: 島村栄二
ボルボ V50 試乗レポート

“R”とはレーシングではなく、リファイン(洗練)の“R”である

試乗
フロントスタリングリアスタイリング

ボルボは、2007年に5車種を投入するという大々的な新型車攻勢をかけたが、2008年は新型車の投入がないため、限定車などを設定して販売の底上げを図る計画だ。S40や、2007年に投入したばかりのC30、このV50の“R-DESIGN”と呼ぶ限定車を設定したのはその典型だ。

“R”が付くモデルは850時代のT-5Rをはじめ、いくつかのモデルが過去にあった。いずれもスポーティな仕様を施したモデルだったが、必ずしもレーシングを意味するRではなかった。今回の“R-DESIGN”もレーシングではなく、リファイン(洗練)を意味する“R”として作られている。

“R-DESIGN”は3月31日までの限定販売とされている。ボディカラーを自由に選びたいなら3月中のオーダーが必要だ。ただ、4月以降もボルボ・カーズ・ジャパンが見込みで輸入したモデルが残っていれば、それを買うことができる。

スポーティでスタイリッシュなスカンジナビア・デザイン

フロントグリル
インパネフロントシート

“R-DESIGN”を名乗るだけに、外観デザインはスポーティかつスタイリッシュに仕上げられている。マットクロームのフロントグリルの内側には“R-DESIGN”のロゴが配置され、ほかに前後のスポイラーやサイドスカートなどのエアロパーツが装着されて標準車との違いを際立たせている。ボルボオーナーが見れば、ひと目で違いが分かるだろう。

インテリア周りにも専用のデザインや仕様がいろいろと用意されている。まず、目につくのはシートで、スムースレザーの本革とV-Flexと呼ぶ新素材を組み合わせたコンビネーションシートとされている。この新素材は手触りが良い割に滑りにくく耐久性も高いという。横方向のホールド性にも優れたスポーティな印象のシートだ。

ステアリングホイールは、手になじむ専用の形状をした本革巻きで、アルミのアクセントが加えられている。同様にシフトノブもアルミのアクセント付きだ。ボルボの特徴とも言えるフローティングセンタースタックもアルミ製とされ、表面には水の波紋が広がるようなデザイン処理がなされている。

装備面ではキーレスドライブ(スマートキー)、専用のオーディオシステム、メーターパネル、フロアマット、スポーツペダルなどが用意されている。カーナビはオプション設定となる。

スポーツサスペンションを装着した“R-DESIGN”は実力充分

エンジンシフト

走りに関してはパワートレインは標準車と共通だが、足回りの仕様が変更されている。専用にチューンされたコイルスプリング、ショックアブソーバー、ブッシュなどのスポーツサスペンション、タイヤ&アルミホイールも17インチにサイズアップされる。また2.4iとT-5の2モデルが用意されるうち、T-5は標準車がAWDだが、“R-DESIGN”ではFF車とされている。

スポーツサスペンションを装着した“R-DESIGN”だが、乗り心地は決して悪くない。路面に段差のあるようなシーンでは多少の突き上げを感じるが、コーナーなどでは緩やかにロールして乗り心地もスポイルしていない。標準車に比べて好ましい硬さの足回りという印象だった。

2.4iに関しては、125kW/230N・mというパワー&トルクの数値は標準車と変わらない。これに電子制御5速のギアトロニックATが組み合わされている。全体的な動力性能ではターボ仕様のエンジンを搭載したT-5には及ばないものの、実用域でのトルク感に優れた自然吸気エンジンも十分に良く走る。

日頃からこのエンジンを搭載した標準車に乗っているので良く分かるが、しいて言えば室内騒音がやや大きめな程度で、実力的には十分なレベルにある。市街地での日常ユースから高速クルージングまで過不足のない走りを示してくれる。

お得な“R-DESIGN”は、将来的なリセールバリューでも有利

タイヤ&アルミホイール試乗

V50“R-DESIGN”の価格はV50 2.4iで見ると、標準車の399万円に対して33万円高の432万円の設定。T-5ではAWDからFFに変わることもあって逆に2万円安の488万円設定となる。もしも“R-DESIGN”に採用されているような仕様をオプションで装着するとしたら、定価ベースで計算するとざっと70万~80万円くらいになると思われる。それが33万円高の設定であるなら、40万~50万円くらいは買い得な印象である。

“R-DESIGN”が販売されている今の時点で考えたら、標準車を買うのではなく、積極的にRデザインを選んだほうが良いだろう。将来的なリセールバリューでも“R-DESIGN”が有利になるはずだ。

2.4iとT-5のどちらを選ぶかは難しいところだが、スポーティな走り志向のユーザーならT-5で、一般のユーザーには2.4iで十分と考えたら良い。市街地から高速道路まで、フレキシブルな実力を発揮するのが2.4iだ。

筆者: 松下 宏

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