ボルボの最新ディーゼルを乗り比べ! ボルボ V40クロスカントリー/V60 D4 試乗レポート(5/5)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:阿部昌也
じっくり比較して検討したい、ボルボ V40シリーズとV60シリーズ
今回試乗した2つのディーゼルモデル、価格はV40クロスカントリーD4 SEが414万円、V60 D4 SEが474万円だから、やはり前者のほうが安い。
とはいえ荷室の使い方次第で用途は変わるし、キャラクターの違いもある。
V40シリーズでは、通常のV40に「V40 D4」(349万円)やラグジュアリーグレード「V40 D4 SE」(399万円)が、V60にはスポーティな仕様の「V60 D4 R-DESIGN」(549万円:撮影車の黒いV60はこちら)など、ほかにも様々なディーゼル搭載ラインナップの設定がある。
前述のように後席の広さなども含め、価格が接近した「V40」「V40クロスカントリー」「V60」は、良く比較して検討したい。
ガソリンモデルとの価格差はごくわずか、いや実質的にはディーゼルのほうがお得だ
2リッターディーゼルとガソリンの価格差にも注目したい。
V40シリーズの場合、ディーゼルを搭載するD4の価格は、直4 1.5リッターのガソリンターボを搭載した「T3」と比べて25万円の上乗せに抑えた。D4の動力性能(最大トルク)はT3の160%に達し、なおかつ燃費数値も121%だから、価格差が25万円に収まるならディーゼルが明らかに買い得だ。前述のBMWなどと同様、ディーゼルの価格を戦略的に抑えた。しかも上記の通り、安全装備の多くが標準装備となっている点も大きなアドバンテージになる。
となれば今後導入が予定される「フォルクスワーゲン ゴルフ」や「パサート」のディーゼルも、ボルボに負けない買い得度を追求するだろう。
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