ドイツ・日本に次ぐ「クリーンディーゼル」攻勢はスウェーデンから![ボルボ クリーンディーゼル搭載モデル発表会レポート](1/3)
- 筆者: トクダ トオル(MOTA)
- カメラマン:オートックワン編集部
ハイブリッドだけじゃない! エコで愉しいクリーンディーゼルがアツい
環境に優しく燃費の良いエコカーといえば、ここ日本では「ハイブリッドカー」が主流だったが、近年クリーンディーゼルエンジンの注目も高まっている。
ディーゼルは低速からモリモリと力強い走りを「効率的に」発揮し、郊外路や高速道路での燃費にも優れる。かつて問題とされたディーゼル特有の黒煙なども、各社の技術革新で浄化に成功。世界で最も厳しいとされる日本の排出ガス規制もクリアさせた(だから「クリーン」ディーゼルと称する)。燃料の軽油がガソリンに対しグンとお安いのも、ユーザーにとっては非常にありがたい。特にハイオクガソリン指定とされる輸入車でこれは大きい。
イッキに5モデルのラインナップ完了! 他社にはない怒涛のスピード展開
新たにクリーンディーゼルモデルの追加を発表したのは、「ボルボ V40」「V40クロスカントリー」「V60」「S60」「XC60」の5モデル。現在ボルボ・カー・ジャパンが主力車種として展開するモデル全て、一斉にラインナップさせた。この猛烈なスピード感は、ディーゼルで先陣を切ったドイツメーカー勢にもなかった。
搭載されるのは全モデル共通の直列4気筒 2.0リッター DOHC ディーゼルツインターボ『D4』エンジンと、8速オートマチックトランスミッションだ。ボルボのパワートレインコンセプト「Drive-E(ドライブ・イー)」にのっとり、全て自社で独自開発を遂げた。年間の生産台数45万台という、比較的小規模な自動車メーカーとしては異例のことだ。
ディーゼルの燃料噴射技術を始めとするエンジンマネジメントなどはデンソーと共同で開発。トランスミッションも、ボルボ 850の時代からずっと取引を続けるアイシンAW製と、日本企業もその成り立ちには大いに関わっている。
[気になるディーゼルの性能とは・・・次ページへ続く]
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