ドイツ・日本に次ぐ「クリーンディーゼル」攻勢はスウェーデンから![ボルボ クリーンディーゼル搭載モデル発表会レポート](2/3)
- 筆者: トクダ トオル(MOTA)
- カメラマン:オートックワン編集部
4リッター車並みの高トルクと、20km/L台の低燃費ぶりを兼ね備える
スウェーデンのボルボ・シュブデ工場で生産されるD4ディーゼルエンジンは、最高出力190ps(140kW)/4250rpm、最大トルク40.8kg-m(400N・m)/1750-2500rpm。400N・mのトルクは、4.0リッターガソリンエンジン並みで、しかもわずか1750回転から発揮されるのだから、その走りの力強さたるや、相当なものだ。コンパクトなV40のみならず、大柄なSUVのXC60でもかなりの高性能ぶりを誇るという。それでいて、V40で20.0km/L、XC60でも18.6km/Lの低燃費ぶりも兼ね備える!
詳しくは自動車評論家国沢 光宏さんの速報試乗レポートも併せてチェックして欲しい。
◎参考:
■北欧から最新ディーゼルエンジンが攻めて来た!「ボルボ クリーンディーゼルモデル」試乗レポート/国沢光宏[2015年7月23日]
ガソリンとディーゼルを共通の基本設計で開発した「Drive-E(ドライブ・イー)」コンセプト
ボルボのパワートレインコンセプト「Drive-E(ドライブ・イー)」はディーゼルとガソリンエンジンで共通の基本構造を有する設計だ。その構成は、25%の共通部品と50%の類似部品、そしてディーゼル・ガソリン固有の専用部品25%から成り立つ。それまで数多くの機種を用意していたボルボは、Drive-Eでガソリン・ディーゼルの基本形2機種のエンジンまでに絞り、性能等の違いによりバリエーションを展開していくほか、電動化(プラグインハイブリッド等)にも対応していく。
そのDrive-Eは、既に日本でも2.0リッター直列4気筒ガソリンターボ・8速ATの「T5」(245ps/350N・m)が、V60やV40などに導入済みだが、今回、ディーゼルユニットD4の追加に加え、V60とS60には2.0リッター直列4気筒ガソリンターボ・6速AT「T4」(190ps/300N・m)が、そしてV40とV40クロスカントリーには直列4気筒 1.5リッターガソリンターボ・6速AT「T3」(152ps/250N・m)が、それぞれ新たなラインナップとして加わった。T3については9月からの正式導入となる。
[ボルボ・カー・ジャパン、次なる展開は・・・次ページへ続く]
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