ボルボの次世代エンジン「Drive-E」初のポールスターチューン!S60&V60ポールスター・エボリューション先行試乗!(3/3)

  • 筆者: 桂 伸一
  • カメラマン:ボルボ・カー・ジャパン
ボルボの次世代エンジン「Drive-E」初のポールスターチューン!S60&V60ポールスター・エボリューション先行試乗!
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新型'17年モデルの4気筒の魅力はダイレクトな応答性!

S60&V60ポールスター・エボリューションS60&V60ポールスター・エボリューション

一方、新型'17年モデルの4気筒の魅力は、鋭い回転レスポンスとミッションをスポーツと新設のスポーツプラスにモードを変更した際の、高周波でハイピッチなエキゾーストサウンドが“走れ走れ”と急かして来る。

4気筒のメリットは、短いエンジン長と重量で前輪荷重が24kg軽くなったステアリングのスッキリした操舵感と、ダイレクトな応答性を示す事が最大の変化である。

それは試乗のステージがWTCCの開幕戦、ボルボがポールスター・シアン・レーシングとして復帰するフランス・ポールリカール・サーキットだった事も良かった。

サーキット走行ももちろん用意されているが、高台にあるサーキットに続く峠道は恰好の試乗コースで、コーナーからコーナーへフル加速と減速を繰り返すと'17年モデルの特性が明快になる。

ハンドリングによる俊敏な動きが、まるでひとクラスコンパクトなV40のようで、ここが'16年モデルとの決定的な違い! 走行モードをスポーツか新設のスポーツプラス(自動変速の速度がより鋭い)を選ぶとエキゾーストフラップが開き、4気筒ながら6気筒を彷彿とさせる迫力のサウンドチューンも注目。

7000rpmの回転リミット近くまで引っ張りが効き、DレンジでもパドルによるMT操作でも瞬時の変速が心地いい。

低回転からスーパーチャージャーの威力で加速レスポンスも鋭いが、一端加速を中断してからの中間加速、という状況では3リッターの排気量の差から'16年モデルの懐の深さには叶わない。・・という状況があった。

ポールスターハンドリングの流儀もボルボに通じる

S60&V60ポールスター・エボリューションS60&V60ポールスター・エボリューションをドライブする筆者の桂伸一氏

サーキットの全開走行ではタイヤのグリップ限界域の挙動確認に終始した。190km/hの高速コーナリングで示す初期応答の鋭さと、それに追従するリアタイヤの接地安定性が素晴らしい、というもので、タックイン、というよりも最終的には弱アンダーステアに逃がす特性がいかにもボルボ。ポールスターハンドリングの流儀もボルボに通じることを確認した。

日本には'16年モデル、が50台の限定で上陸中。'17年モデルの4気筒版の上陸はまだ先だが、どちらかで迷うところ。

言えるのは6気筒は「高級GTカー」の雰囲気に対して、4気筒は俊敏さが光る「ライトウエイトスポーツカー」感である。個人的には、いまあるうち、乗れるうちのマルチシリンダー!!と悩ましさに追い打ちをかけて終わりにします。

最後に、日本でポールスターといえば、ECUのチューンによるエンジン出力アップの“ポールスター・パフォーマンスパッケージ”がすでに知れ渡る。コンプリートカーのポールスターに使われる技術は、今後ホイール、サスペンション他アクセサリーの類まで、用品として展開する予定。

試乗会場で目撃したV40用19インチ、S60&V60用20インチ、XC60用21インチ・ホイールと、デザインが魅力の商品が上陸する。

[Text:桂伸一]

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桂 伸一
筆者桂 伸一

1982年より雑誌「OPTION」誌編集部員からレーシングドライバーに転身!!92~93年はR32 GT-RでN1(現スーパー)耐久シリーズチャンピオン。近年はドイツ・ニュルブルクリンクで開催される24時間レースに、アストンマーティン・ワークスカーのドライバーとして参戦。2度の優勝を飾る。日本ジャーナリスト協会(AJAJ)会員、日本カーオブザイヤー(COTY)選考委員、ワールドカーアワード(W-COTY)選考委員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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