【試乗】ボルボ V40 T4 SE マイナーチェンジ(2015年モデル) 試乗レポート/渡辺陽一郎(3/3)

【試乗】ボルボ V40 T4 SE マイナーチェンジ(2015年モデル) 試乗レポート/渡辺陽一郎
ボルボ 新型 V40 T4 SE 2015年モデル試乗レポート/渡辺陽一郎 ボルボ 新型 V40 T4 SE 2015年モデル試乗レポート/渡辺陽一郎 ボルボ 新型 V40 T4 SE 2015年モデル試乗レポート/渡辺陽一郎 ボルボ 新型 V40 T4 SE 2015年モデル試乗レポート/渡辺陽一郎 ボルボ 新型 V40 T4 SE 2015年モデル試乗レポート/渡辺陽一郎 ボルボ 新型 V40 T4 SE 2015年モデル試乗レポート/渡辺陽一郎 ボルボ 新型 V40 T4 SE 2015年モデル試乗レポート/渡辺陽一郎 ボルボ 新型 V40 T4 SE 2015年モデル試乗レポート/渡辺陽一郎 ボルボ 新型 V40 T4 SE 2015年モデル試乗レポート/渡辺陽一郎 ボルボ 新型 V40 T4 SE 2015年モデル試乗レポート/渡辺陽一郎 ボルボ 新型 V40 T4 SE 2015年モデル試乗レポート/渡辺陽一郎 画像ギャラリーはこちら

穏やかな操縦性能を得て、より広いユーザー層にアピール

ボルボ 新型 V40 T4 SE 2015年モデル試乗レポート/渡辺陽一郎

乗り心地が向上すると走行安定性が心配になるが、車両全体の動きを少し鈍めに抑えてバランスを取っている。従来型のV40に比べると操舵に対する反応が穏やかで、以前ほど機敏に向きを変える性格ではない。その結果、後輪の接地性が下がることもなく、快適かつ安全に運転できた。

見方を変えると、スポーティーな感覚が弱まることで、同クラスの定番人気モデル「フォルクスワーゲン ゴルフ」の乗り味に近づいたといえそうだ。なのでV40の個性が少し薄れたようにも思えるが、従来型の乗り心地は、輸入車を購入する多くのユーザーにとって少し硬すぎた。そしてスポーティーな運転感覚が好みなら、今でも2リッターのターボを搭載して18インチタイヤを履かせた「T5 Rデザイン」が用意されている。

小回り性能の向上で使い勝手がイッキに高まった

ボルボ 新型 V40 T4 SE 2015年モデル試乗レポート/渡辺陽一郎

最小回転半径が5.7mから5.2mになったことにも注目したい。日本の道路環境では、最小回転半径が5.3mを超えると、右折車線からのUターンが面倒になるなど取りまわし性が悪化する。街中で使う場合、最小回転半径が5.7mの従来型では不満を感じたが、5.2mであればその場面は少ない。

もともとV40は、サイドウインドーの下端を後ろに向けて大きく持ち上げているから、斜め後方と真後ろの視界が良くない。後退時などに不安が生じやすい。この視界の悪化は、今の輸入車全般に当てはまる欠点で、V40もこの流れに沿っている。小回り性能まで悪いと、後退時などにさらに不便になるが、今回の改善であまり違和感を抱かずに扱えるようになった。

先進の安全性能と強い個性で国内外のライバル車を一歩も二歩もリードする

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3ナンバーサイズのCセグメント・ハッチバックカテゴリーは輸入車の人気が高く、「フォルクスワーゲン ゴルフ」、「メルセデス・ベンツ Aクラス」、「BMW 1シリーズ」などがそろっている。この中でV40の特徴は、安全装備が充実して動力性能が高く、内外装をスポーティーに仕上げていることだ。

メルセデスベンツやBMWは定番のプレミアムブランドだが、ボルボV40も、充実した安全装備や個性的な内外装で、そこに挑めるだけの「プレミアム」な資質を持つ。今後の3ナンバーハッチバック市場では、輸入車同士の競争がさらに激しくなるだろう。

人気のハイブリッドカー「トヨタ プリウス」をはじめ、「マツダ アクセラスポーツ」、「スバル インプレッサスポーツ」、「トヨタ オーリス」など国産車のライバルたちも、安穏とはしていられない。

[レポート:渡辺陽一郎/Photo:茂呂幸正]

 ボルボ V40 T4 SE [2015年モデル] 主要諸元

ボルボ 新型 V40 T4 SE 2015年モデル試乗レポート/渡辺陽一郎

全長x全幅x全高:4370x1800x1440mm/ホイールベース:2645mm/乗車定員:5名/車両重量:1430kg/エンジン種類:インタークーラー付ターボチャージャー 直列4気筒 DOHC 16V 直噴ガソリンエンジン/総排気量:1595cc/最高出力:180ps(132kW)/5700rpm/最大トルク:24.5kg-m(240N・m)/1600-5000rpm/トランスミッション:ギアトロニック 6速 デュアルクラッチトランスミッション(湿式)/燃料消費率:16.2km/L[JC08モード燃費]/タイヤサイズ:205/50R17/車両本体価格:3,650,000円[消費税込み]

※試乗・撮影車には「PCC(パーソナル・カー・コミュニケータ)キーレスドライブ」31,000円/「レザー・パッケージ」(本革シート・助手席8ウェイパワーシート)210,000円等をオプション装備

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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