フォルクスワーゲン トゥアレグ 海外試乗レポート(3/3)

  • 筆者: 石川 真禧照
  • カメラマン:フォルクスワーゲン グループ ジャパン
フォルクスワーゲン トゥアレグ 海外試乗レポート
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数値以上に高性能化が感じれる新搭載V8エンジン

V8、4.2L、350馬力 直噴エンジン(FSI)

チュニジアの試乗会に用意されていたトゥアレグは、V8、4.2L、350馬力のガソリン直噴エンジン(FSI)とV6、3.6L、280馬力のガソリン直噴エンジン、さらにディーゼルターボエンジン車もあった。日本仕様はV8とV6のガソリン直噴エンジンだ。現行モデルにはW12の6.0L、450馬力もあるが、新型への導入は今秋になる。

ミッションはマニュアルシフトモード付の6速AT。駆動方式はもちろん4輪駆動(4モーション)になる。サスペンションはエアサスとメカニカルサスが用意されていた。

試乗はエアサスのV8モデルから行なった。このV8エンジンは新搭載で、パワーは従来エンジンより40馬力、トルクも3kg-mもアップしている。Dレンジでスタートする。トルクは1,500回転からでも力強い。アクセルペダルの動きも即座に反応し、加速する。高回転域も6,700回転までスムーズに上昇し、トルクの落ちこみもない。現行V8は3,500回転あたりからトルクが盛り上がり、6,500回転がリミットだったことを考えると、高性能化が明確だ。

エアサスはコンフォート/オート/スポーツの3段階選択式だが、その差はハッキリしている。チュニジアではコンフォートモードが文字どおりコンフォートだった。V6モデルはエアサスとメカサスの2車に試乗した。エンジンは現行にくらべ60馬力、5.6kg-mの向上だ。 スタートして、現行モデルとの違いはハッキリと体感できる。スタートからのもたつきはなく、パンチのある加速を味わせてくれる。音に関してもうなり音は抑えられ、高回転走行での静粛性も確実にアップしている。エアサスはV8モデルと共通だが、こちらもコンフォートモードがよかった。タイヤは255/60R17を装着していたが、日本仕様では18インチになるようだ。

V6+メカニカルサスペンションモデルにも試乗した。エンジン性能や性格はエアサス仕様と同じだが、サスペンションの動きはエアサスのコンフォートモードに近い感じだ。個人的にはこの仕様で十分。価格ももっとも安いはずだ。

今回の新型トゥアレグは安全装備のひとつとして、ABSプラスという技術が導入された。これは砂利道や砂などすべりやすい路面で急ブレーキを踏んだときに、これまでよりも最大で20%も制動距離を短縮する技術。急ブレーキをかけたときホイール/タイヤをロックさせ、砂利や砂をタイヤの前方に押し出す。それを抵抗にして制動距離を短縮させ るというもの。

実際に試乗コースの浮き砂利の道で急ブレーキを踏んだが、ホイールがロックする時間が長いように感じた。このABSプラスは使える装備だ。

最後に新型トゥアレグの日本導入だが、初夏を予定している。価格は現行よりも20~30万円のアップになる。

V6、3.6L、280馬力 直噴エンジンマニュアルシフトモード付の6速AT走行走行サイドビュー
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石川 真禧照
筆者石川 真禧照

1947年東京都生まれ。1970年日刊自動車新聞社入社。翌年同社退社後、フリーの自動車評論家となる。1982年「I.W.OFFICE」を設立し、自動車を中心としたメディア活動を開始。「自動車生活探検家」として、『GORO』『DIME』(小学館)、『HOT DOG PRESS』(講談社)、『カーセンサー』(リクルート)など多数のメディアで活躍、現在に至る。日本モータースポーツ記者会会員。日本自動車ジャーナリスト協会副会長。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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