2009年上半期ベスト・バイ・カー【輸入車】/河村康彦

  • 筆者: 河村 康彦
  • カメラマン:フォルクスワーゲン グループ ジャパン(株)/ジャガー・ランドローバー・ジャパン(株)/オートックワン編集部
2009年上半期ベスト・バイ・カー【輸入車】/河村康彦
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トータルベストカー/フォルクスワーゲン ゴルフ

VOLKSWAGEN GOLF
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基本骨格をキャリーオーバーとし、“ダウンサイズ・コンセプト”を適用したパワーパックもゴルフVに採用したアイテムを継承するなど、構造的な検証を行えば、「従来型をビッグマイナーしたに等しい」というフレーズにも納得が出来てしまうゴルフVI。

が、改めて見て、乗ってみればその出来栄えが周辺ライバルたちを圧倒するものである事は否定のしようがない――それが最新ゴルフの実力だ。

日本で“エコカー”と言えば、それは今や“ハイブリッド”と同義語だが、最新ゴルフのクルージング燃費の素晴らしさは、そんな常識に「待った」をかける。

そもそもゴルフの生まれ故郷であるドイツを中心に、昨今のヨーロッパの郊外路からは、交差点が急速に姿を消しつつある。

それをラウンドアバウト(ロータリー)へと変える事で、可能な限り一旦停止を無くそうというのが最新ヨーロッパの道路施策。

なるほど、新しいゴルフはそんな環境下でこそ、さらなる実力の燃費性能の高さを発揮しそうな1台でもある。

ベストドライビングカー/ジャガー XF

JAGUAR XF
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「ベンツ/ビーエム」などのドイツ勢に比べれば走行性能は今ひとつ――そんなイメージを“迷信”として一蹴するのが、XFの高度な運動性能。

全長殆ど5m級という大柄サイズのセダンでありながら、このモデルを操る際の“人車一体”感の高さは想像を遥かに超える。

中でも、ジャガー社オリジナルによる最新設計が行われた8気筒エンジン搭載車は、スーパーチャージャー付きも自然吸気モデルも、そのパワーフィールはすこぶるゴキゲンだ。

そんなパワーユニットの仕上がりぶりを存分に引き出すのが、ファインチューニングを施されたトランスミッション。

構造的にはオーソドックスなトルコン式ATながら、最新のDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)にヒケを取らない、タイトなパワー伝達感やシフトの俊敏性が何とも秀逸。

ちなみに、世界屈指のスポーツセダンであるXFRの走りのポテンシャルの高さは、AMGメルセデスや“M”マーク付きのBMW車に勝るとも劣らない。

ベストデザインカー/アウディ R8 V10

Audi R8
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まるで獲物に襲い掛かるかのごとく低く構えたプロポーションは、紛れもなく“スーパーカー”としてのオーラを発する一方で、どこから見ても「アウディの一員」というアイデンティティの強さもアピールするのが、R8のデザインの凄さ。

すでに発売済みの8気筒エンジン車の世界での販売は、正直それほど芳しいものではないと聞くが、恐らくそれはこのブランドにスーパーカー・メーカーとしての「歴史と伝統」が備わっていないという点が大きく影響しているはず。

こうして、他の誰にも似る事なく独自のミッドシップ・レイアウトを提案したR8のデザインそのものは、もはや“芸術品”の域に達している。

ちなみに、この10気筒モデルと既存の8気筒モデルのルックス上の差は、“サイドブレード”上のバルジの有無やテールパイプ・エンドの形状の違い程度。

が、違いをそうした“僅差”に留めた理由も、そもそものデザインの完成度の高さゆえと理解出来る。

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河村 康彦
筆者河村 康彦

1960年東京生まれ。工学院大学機械工学科卒。モーターファン(三栄書房)の編集者を経て、1985年よりフリーランスのモータージャーナリストとして活動を開始し、現在に至る。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー選考委員 などを歴任。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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