フォルクスワーゲン ゴルフRヴァリアント 試乗レポート/岡本幸一郎(2/2)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:小林岳夫
ワゴンの皮を被ったスポーツカー
「コンフォート」、「ノーマル」、「レース」、「エコ」、「カスタム」という5種類のドライブモード選択付DCCを切り替えると、乗り心地やハンドリング、エンジンレスポンスや横滑り防止装置の利きなど、いろいろなものの味付けがわかりやすく変わるが、たとえ「レース」を選んでも乗り心地の快適性が大きく損なわれることはない。しなやかかつしっかりと路面を捉えて、強大なパワーを確実に路面に伝えてくれる。
ブレーキフィールも懐が深く、どこからでもしっかり確実に止まってくれるであろう安心感がある。
もちろん、ドライブして感じるものだけでなく、「R」としての差別化が図られた内外装は視覚的にも特別感に満ちており、ただものではないオーラを放っている。これも金額にするとかなりの額になるはずだ。
しかも4WDシステムの搭載によるラゲッジスペースへの影響は皆無で、605リットルのラゲッジスペースをはじめ実用ワゴンとしてのゴルフヴァリアントの優れた部分がまったく犠牲にされていないところもありがたい。
R-Lineの約200万円高であるかどうかはさておき、乗っていてこれほど中身がディープでスペシャルなワゴンが500万円台半ばで手に入るというのは、むしろ割安にすら思えてきた。
また、フォルクスワーゲンではこのクルマのことを「ワゴンの皮を被ったスポーツカー」と表現しているそうだが、それはまぎれもない真実だと思う。
Volkswagen New Golf R Variant
全長x全幅x全高:4595x1800x1465mm/ホイールベース:2635mm/車両重量:1560kg<1590kg 電動パノラマスライディングルーフ付>/乗車定員:5名/駆動方式:、フルタイム4WD(4MOTION)/エンジン種類:直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボ(4バルブ)/総排気量:1984cc/最高出力:280ps(206kW)/5100~6500rpm/最大トルク:38.7kgm(380Nm)/1800~5100rpm/トランスミッション:6速DSG/燃料消費率:14.2km/L[JC08モード燃費]/タイヤサイズ:225/40R18 タイヤ、7.5Jx18 アルミホイール(5スポーク)(リムに“R”ロゴ+ブルーストライプ)/車両本体価格:5,590,000円
この記事にコメントする