フォルクスワーゲン 新型ゴルフ ヴァリアント[2014年1月発売モデル]試乗レポート/まるも亜希子(2/2)

フォルクスワーゲン 新型ゴルフ ヴァリアント[2014年1月発売モデル]試乗レポート/まるも亜希子
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ゴルフ同様のシンプルかつ上質なインテリア

フォルクスワーゲン 新型ゴルフヴァリアント

さて、目の前の新型ゴルフ ヴァリアントを眺めてみると、水平基調の伸びやかなデザインは先代より全高が45mm低くなっており、とてもバランスがいいナイスバディ。

全長は30mm増えただけの4575mm、全幅は1800mmちょうどを確保して、最小回転半径が5.2mと小さいので、日本の道路事情、駐車場事情にも心強い。

フォルクスワーゲン 新型ゴルフヴァリアント

室内に入ると、ハッチバックモデル同様のシンプルかつ上質なインテリアはそのまま受け継がれ、とても落ち着く空間だ。適正な運転ポジションをとると、頭上にはまだたっぷりの余裕があり、身体は適度にサポート形状のシートでフィットする感覚。前方視界はボンネットが確認できず、左右のベルトラインも高めなので、意外と包まれ感が高い。

サイドミラーはもう少し大きいものが欲しいし、後方視界もリアウインドウの左右はよく見えるけど上下がややタイト。

ただ、それはリアまわりのボディ剛性を確保するためでもあり、一概に善し悪しはつけられないのも事実だ。収納は、数は多くないものの、大きなドアポケットにいろいろ入って便利。仕切りを外すこともできるドリンクホルダーは、ゴルフのお約束だ。

リアシートに座ると、頭上スペースはカローラフィールダーと同じくらいの余裕があり、足元はそれより広々としている。センターアームレストにドリンクホルダーや小物トレイがあり、背もたれも肩より高い大きさなので、ゆったりと座ることができる。

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ミニバン並みの容量のラゲッジルーム

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そしてこの新型ゴルフ ヴァリアントの最も優れた点が、ラゲッジルームの実力だ。

5人乗車の状態で、先代より容量が100リットル増えた605リットルという大容量だけあって、ほとんどのワゴンモデルを凌いでいる。因みにライバルは、レガシィツーリングワゴンは520リットル、プリウスαは535リットル、マツダ「アテンザ ワゴン」が506リットル。

また、先代にはなかった後席をワンアクションで倒すことができるレバーも新設されて、使い勝手がさらにアップしている。

低くフラットなフロア、左右に小物が入る収納ポケットがあるほか、フロアボードを折り畳んで自立でき、仕切りとして使えるのも便利。後席を倒すと少し傾斜がつくけれど、段差もなく荷物がしっかり置けるスペースになる。容量は最大で1620リットルとミニバン並みだ。

耐久性や実用性を重視し、素晴らしい充実度

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グレード構成は105ps/175Nmの1.2リッター直噴ターボのTSIを搭載するコンフォートライン、140ps/250Nmの1.4リッターTSIを搭載するハイラインの2タイプで、ミッションはどちらも7速DSG。

走ってみると17インチタイヤを履くハイラインの方が、高速などでの剛性感が高く安定しているけれど、後席の乗り心地は16インチタイヤのコンフォートラインの方がまろやか。加速フィールはどちらも十分に余裕があり、とくにハイラインは高速の追い越しでもグイグイといけるほどだ。

これだけ快適に余裕を持って走ることができながら、燃費はコンフォートラインで21.0km/Lを達成した。安全装備だって、全速度域追突回避・軽減ブレーキシステムをはじめ、シティエマージェンシーブレーキなどしっかりと標準装備としている。

フォルクスワーゲン 新型ゴルフヴァリアント

全車速追従式クルーズコントロールなど、一部はコンフォートラインでオプション設定となるものの、充実度は素晴らしい。ただひとつ、ハッチバックの1.4リッターモデルはエンジンに気筒休止システムがあるのに、新型ゴルフ ヴァリアントにはなくなっている。その理由を尋ねると、やはりヴァリアントは重たい荷物を積んで走るシーンが多いため、耐久性や実用性を重視したのだと。

そういえば初期に日本導入されたゴルフ ヴァリアントは、同様の理由でリアサスペンションの形式がハッチバックとは異なっていた記憶がある。

そうした、ユーザーの求めるものに思いを馳せてクルマ造りをする誠意が、コストダウンや環境性能など様々な要求をクリアしなければならない中で優先されていること。それこそが、フォルクスワーゲンそしてゴルフ ヴァリアントのいちばんの魅力なのかもしれない。

【発表】2013年12月25日 【発売】2014年1月3日

ゴルフ ヴァリアント コンフォートライン 2,695,000円(税込)

ゴルフ ヴァリアント ハイライン 3,225,000円(税込)

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まるも 亜希子
筆者まるも 亜希子

大学卒業後、編集プロダクション株式会社エディトリアル・クリッパーに就職、自動車雑誌「ティーポ(Tipo )」の編集者として6年間勤務。2003年にフリーランスとして独立。現在は雑誌やウェブサイトの自動車関連記事に出演・寄稿している。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、日本自動車ジャーナリスト協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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